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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 立山連峰で初冠雪
2011-10-03 Mon 23:53
 富山県の北アルプス・立山連峰で、きょう(3日)、初冠雪が観測されました。富山地方気象台によると、立山の初冠雪は平年より5日早く、昨年よりも24日早いそうです。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

        立山航空80円(銭位)

 これは、1952年2月11日に発行された立山航空(銭位)のうちの80円切手です。

 第二次大戦後の占領下で日本の航空郵便は中断されていましたが、1947年8月27日、ノースウェストとパンナムによる外国宛の航空郵便が再開されました。その後、国内宛の航空郵便に関しては、1950年6月に民間航空活動の停止措置が解禁されたのに伴い、1951年10月11日にノースウエスト航空との委託運航契約が結ばれ(占領当局は日本側が航空機運航の実務を担当することを許しませんでした)、10月24日からサービスが開始されています。

 その後、昭和26年12月1日に航空郵便の料金が改定されたことに伴い、新料金(郵便の基本料金+航空便の料金)に対応すべく、立山連峰を背景に飛ぶダグラスDC-4型機を描く切手が発行されました。

 切手に描かれているDC-4型機は、第二次世界大戦中の1942年2月14日に完成・初飛行し、当初は米軍の輸送機(C-54スカイマスターもしくはR5D)として、1946年までに1134機が製作されています。戦後、そのうちの約500機が民間に払い下げられたほか、1947年8月9日に生産が終了するまでの間に74機が民間向けに製作されました。

 わが国では、第二次大戦後の民間航空再開にあわせて、日本航空がマーチン2-0-2型機5機とともに、DC-4型機1機をチャーターし使用しています。ちなみに、このときチャーターされたDC-4型機は「てんおう星」号と名づけられ、1951年11月2日から東京=札幌(千歳空港)線に就航しました。切手に取り上げられたのも、この「てんおう星」号だと思われます。

 なお、この切手のデザインは、実際の飛行場面の写真をもとに作られたのではなく、背景の立山連峰とDC-4型機を合成したもので、実際に飛行機が立山連峰に対してこの方向を向いて飛ぶことはないそうです。

 立山航空(銭位)は刷色違いの6額面があり、カタログ評価としては、最低額面の55円が最も高いのですが、僕の個人的な好みでいえば、茜色の空を飛ぶイメージの80円が好きですな。

 というわけで、拙著『切手百撰 昭和戦後』では、55円ではなく80円をピックアップしました。機会がありましたら、ぜひ、同書をお手にとってご覧いただけると幸いです。


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