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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 オキュパイ・トウキョウ
2011-10-16 Sun 21:23
 ニューヨークで始まった格差是正などを訴える“反ウォール街デモ”に呼応するとして、きのう(15日)、世界各地で一斉にデモが行われ、東京でも“オキュパイ・トウキョウ”の呼び掛けに応じた数百人が日比谷公園周辺などを練り歩いたそうです。というわけで、東京とオキュパイを組み合わせたこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

        OCCUPATION 記念印

 これは、第二次大戦終結直後の1945年8月30日、占領軍の一員として日本に進駐した米輸送艦グライムスで用いられた記念印が押された葉書で、TOKYO-JAPANの表示の下に富士山のイラストが描かれているほか、かすれていて見づらいのですが“OCCUPATION”の文字も入っています。葉書と切手は日本のものを接収して使っていますが、検閲印の類は押されておらず、実際に郵便として差し出されたというよりは、単なる記念押印ではないかと思います。

 さて、世界的に広がる気配を見せているとされる“反ウォール街デモ”ですが、その拡大が本当に自然発生的なものなのか、背後に何らかの組織や勢力があるのか、現時点では、よくわからないのですが、どうも不自然な現象に思えてなりません。

 この種の世界的な市民デモの拡大の先例としては、いわゆる“反核”運動を僕は思いだします。

 東西冷戦下において、核戦争の脅威が語られるようになると、さまざまな反核運動が展開されましたが、その多くは、アメリカや西側の核を非難するものの、中ソの核に対しては「自衛のために最小限必要なもの」などと称してほとんど批判をしないという奇妙なものでした。それもそのはずで、そうした反核運動には、東側諸国が国際世論を誘導するために背後で操っていたプロパガンダ工作という側面が少なからずありました。

 日本でも、1970年代後半から80年代にかけて、“反核”という言葉が左派系市民運動の世界でクローズアップされていくことになりますが、その仕掛け役として重要な役割を果たしたのは、いわゆる“よど号”グループのメンバーとその支援者たちであり、その背後には北朝鮮の朝鮮労働党がいました。“ダイ・イン”と称して地面に寝転び“死んだふり”をする奇怪なパフォーマンスが流行ったことをご記憶の読者もあるかもしれませんが、あのパフォーマンスも、実は、ウィーンを工作の拠点としていた“よど号”グループの関係者(彼らは、1970年に北朝鮮入りしてからずっと北朝鮮にいたわけではなく、しばしば、ヨーロッパなどに出張し、日本人拉致などのさまざまな工作活動に従事してきました)が、日本に持ち込んだものといわれています。

 もちろん、現在、わが国を含めて多くの国で貧富の格差が拡大しつつあることは事実ですから、そのことに異議を唱え、事態の改善を求めるデモが起こることじたいは不思議でもなんでもないのですが、そうした動きが、突如、世界各国で同時多発的に発生するとなると、なんらかの仕掛け人がいるのではないかと疑いたくなるのが自然ではないでしょうか。

 また、格差是正を訴えるためのデモというのであれば、本家(?)アメリカではウォールストリートでデモが行われたように、わが国の場合なら、現在の経済状況に直接の責任を負っている大蔵省や日銀の前だとか、雇用政策に責任を負っている厚生労働省の前、さらには、総理官邸や国会議事堂前で、関係者が仕事をしている平日のビジネスアワーに(=関係者に訴えが届くように)行うのが筋だろうと思うのですが、彼らが土曜日に行ったデモのルートは、日比谷公園→東京電力本社前→経済産業省→日比谷公園だったそうです。実際、ニュース映像等を見ると、デモの参加者の中には“脱原発”のプラカードを掲げていた人も少なくなかったようで、ルートの設定とあわせて、これじゃ、格差是正を偽装した反原発派のデモじゃないかと思ってしまいますな。

 そもそも、“脱原発”という用語から連想されるイメージというのは、「現状では原発はやむを得ないが、将来的には新たなエネルギー源を開発して原発依存から脱却しよう」ということのはずなのですが、現在、“脱原発”を標榜する人たちの多くは、原発など即刻やめてしまえというスタンスであるように見受けられます。そうした姿勢であるなら、いさぎよく“反原発”といえば良いものを、“脱原発”といっているのは、限りなく詐称に近いのではないでしょうか。いわゆる反核運動の歴史的経緯を考えれば、彼らを信用するということは、僕にはできません。

 いずれにせよ、格差是正が現在の日本社会が抱える重要な課題であることは間違いありませんが、そこに名を借りた怪しげな連中が跋扈しているのではないかという点は、注意していく必要があるでしょう。

 ちなみに、今回のオキュパイ・トウキョウの主催者(?)には、ブラジル国籍の外国人も含まれていたのだとか。外国人が堂々と日本の首都・東京を「占領せよ!」と煽動し、それが放置されているというのは、どうなんでしょうかねぇ。たとえば、同じ趣旨で、占領を意味する occupy ではなく、“東京を埋め尽くせ”という表現を使うことだってできたはずですが、そうしなかったというのは、なにか底意があったのかなぁ。言論の自由云々ということは別の次元で、まともな主権国家なら、問題視されるような気がします。

 まぁ、占領体制から脱却できていないという点では、現状でも既に“オキュパイ・トウキョウ”ならぬ“オキュパイド・トウキョウ”じゃないかと言われてしまえば、それまでなんですがね。


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この記事のコメント
反戦平和とか反原発とか格差是正とか、この種のウサン臭いデモの後には必ず扇動している怪しげな連中がいますね。所謂“プロ市民”と呼ばれるウサン臭い連中ですが、このプロ市民が市民を装ったサヨクの隠れ蓑なのはご承知の通りです。今時赤旗を振り回して古臭いマルクス・レーニン主義を叫んでも誰も見向きもしてくれませんが、時流に乗った反原発だとか格差是正だとかを叫べば、無知で騙され易い一般市民が共感してくれます。デモに参加して目覚めたような気分になっているお目出度い一般市民の裏にはバカな一般市民を煽ってほくそ笑んでいる腹黒く、ウサン臭いサヨクの連中がいます。
2011-10-17 Mon 09:35 | URL | アルファ #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
#2050 とはいえ
そのサヨク・プロ市民を泳がせて利用してきたのがかつての自民党を中心とした既存の保守勢力(の一部)だったと思うのですが。もっとも、長年の馴れ合いの末に連中を骨抜きにしたつもりで、自らも骨抜きにされてしまっていることに気が付いていないというのが現状なのかもしれませんが。
あと、一連のデモは、少なくとも日本においては一部の人たちが一部の地域で騒いでいるだけで、そうカリカリすることもないと思いますが。デモに多少のシンパシーはあるかもしれませんが、自分の時間を犠牲にしてまで参加するほど今の一般人の大多数の方々は甘くないと思うのは私だけでしょうか。
2011-10-17 Mon 21:36 | URL | まちえ #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
 皆様、コメントありがとうございます。

・アルファ様
 反核や反原発のプロパガンダの歴史をまとめた書籍を作ってみようかと考えることがあるのですが、さて、売れるかなぁ。

・まちえ様
 結局、55年体制以来の慣れ合いの構図が、現状を作ってしまったということなんでしょうね。国民が個人でネットでの情報収集をはじめるようになって、良くも悪くも、従来の慣れ合いは通用しなくなってきつつはありますが、いわゆる団塊世代の人たちがいなくなるまでは、保守もリベラルも根本的な変化は無理なんじゃないかと絶望的な気分で眺めています。

 一連のデモ、社会的には無視していいと思うのですが、妙に大手メディアが肩入れしているのが、ちょっとアナクロな感じですな。このあたりも、一般国民と大手メディアとの感覚のずれといえるのでしょうがね。
2011-10-24 Mon 09:51 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
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