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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 世界漫郵記:ハバロフスク⑪
2011-10-25 Tue 23:03
 『キュリオマガジン』2011年11月号が出来上がりました。僕の連載「郵便学者の世界漫郵記」は、極東ロシア・ハバロフスク篇の11回目。今回は、ハバロフスクの“へそ”ともいうべきレーニン広場を取り上げましたが、その中から、こんなモノをご紹介します。(以下、画像はクリックで拡大されます)

      レーニン広場(切手つき封筒)     レーニン広場(2011年夏)

 左は、1961年にソ連で発行された切手つき封筒で、ハバロフスクのレーニン広場が描かれています。右側は、今年(2011年)8月に訪れた際のレーニン広場のようすです。

 ハバロフスクのレーニン広場は、ムラヴィヨフ=アムールスキー通りの東端に位置しており、帝政時代には観兵式の会場として、ソ連時代には革命記念日の軍事パレードやメーデーの行進が行われていました。現在でも、毎年5月にはハバロフスク創立記念日の祝賀パレードや対独戦勝記念軍事パレードが行われるほか、ロシア暦の新年と旧暦のクリスマスを祝うヨールカ祭の会場として氷の彫刻も展示されます。

 広場中央の大きな噴水は、冬には水が止まるものの、夏にはかなり勢いよく水を吹きだしており、そのミストは公園内の噴水からかなり離れた場所でも感じられるほどです。

 レーニン広場の噴水は、今回ご紹介のものを含め、ソ連時代の切手つき封筒にも何度か取り上げられていますが、現在のものとは若干、かたちが違っています。おそらく、2008年にハバロフスク150周年記念事業の一環として広場の改修が行われた際に、現在の姿になったのでしょう。

 広場の周囲は、極東国立公務員大学、極東国立医科大学、ハバロフスク州政府、第3市立病院などが取り囲んでおり、“本尊”のレーニン像は病院を背にして、広場の一番奥に鎮座しています。

 さて、奥付上の刊行日は11月5日ですが、本日から発売となった拙著『ハバロフスク』は、雑誌『キュリオマガジン』の連載をもとに、大幅に加筆を施してまとめた歴史紀行です。今回ご紹介のレーニン広場についても、日本人抑留者ゆかりの公務員大学や広場の本尊ともいうべきレーニン像についてもいろいろと解説を加えました。

 一部の書店では、すでに店頭にも並んでいるようですので、実物をお見かけになりましたら、ぜひお手にとってパラパラっと眺めていただけると幸いです。


 ★★★ トーク・イベントのご案内 ★★★

 11月5日(土)、東京・池袋で開催される全国切手展<JAPEX>会場内で、以下のトークを行います。

・11:00 ハバロフスク…日本人の足跡を訪ねて
 切手紀行シリーズ④『ハバロフスク』の刊行を記念してのトークです。同書の中から、シベリア抑留の痕跡を中心に、ハバロフスクに残る日本人の活動の跡をたどります。なお、1フレーム作品として出品の「シベリア抑留日本人用往復葉書」についても、あわせて、簡単な解説を行います。

・16:00 年賀状の戦後史
 角川 one テーマ21(新書)『年賀状の戦後史』の刊行を記念してのトークです。同書の内容をご紹介しつつ、10日の一般発売に先駆け、会場内でのみの先行発売(限定30部)も行います。

 今回は、2冊の刊行時期が接近しているため、トークイベントもダブル・ヘッダーとなりました。ぜひ、遊びに来てください。


  ★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★

        切手紀行シリーズ④『ハバロフスク』
   ハバロフスク(切手紀行シリーズ④)
       彩流社(本体2800円+税)    

   空路2時間の知られざる欧州
   大河アムール、煉瓦造りの街並み、金色に輝く教会の屋根…
   夏と冬で全く異なるハバロフスクの魅力を網羅した歴史紀行
   写真・図版多数 オールカラー
   シベリア鉄道小旅行体験や近郊の金正日の生地探訪も加え、充実の内容!

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この記事のコメント
#2061 シベリア抑留
ロシアの古い切手を収集しています。

本人から聞いたのではありませんが、爺ちゃん子だった
私が小学6年生の時に亡くなった祖父はハバロフスクに
3年抑留されて凍傷になって帰国したそうです。
2011-10-27 Thu 22:12 | URL | RT #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
 RT様

 お祖父様は、大変なご苦労をなさったのですね。僕の知人にも、抑留時に凍傷で指をなくした方がおられました。こういうことを語り継いでいく必要があると思います。

 シベリア抑留の非道とは別に、帝政ロシアや1950年代くらいまでのソ連の切手は味があっていいですね。純粋な印刷物としては、僕も好きです。

 これからもよろしくお付き合いください。
2011-11-03 Thu 16:22 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
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