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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ハバロフスクの“ボリショイ劇場”
2011-10-29 Sat 23:17
 2005年以来、6年がかりの修復工事が行われていたモスクワのロシア国立ボリショイ劇場で、現地時間の昨夜(日本時間29日未明)、工事完成を記念して“こけら落とし”の記念コンサートが行われました。というわけで、きょうは、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      ハバロフスク・音楽コメディ劇場     ハバロフスク・音楽コメディ劇場(実物)

 左は、1975年にソ連で発行された切手つき封筒で、ハバロフスクの音楽コメディ劇場が取り上げられています。右側には、その実際の建物の写真を張っておきました。

 一般に“ボリショイ劇場”というと、モスクワにある国立アカデミーの劇場のことを指すことが多いのですが、ロシア語の“ボリショイ”は“大きい”の意味ですから、言葉の本来の意味でいうとボリショイ劇場というのは“大劇場”という意味になります。このため、ロシアの各都市で最も大きい劇場は、それぞれの都市の“ボリショイ劇場”となるわけで、ハバロフスクの場合だと、今回ご紹介の音楽コメディ劇場がそれにあたります。

 もともと、ハバロフスクの音楽コメディ劇場は、現在の極東美術館に連結したコンサート・ホールがそのように呼ばれていました。このホールは、第2次大戦後の1947年、歌手の三波春夫ら日本人抑留者を動員して大規模な改修工事が行われ、音楽コメディ劇場の名で、ハバロフスク一の劇場として用いられてきました。

 しかし、1970年代にカール・マルクス通りのディナモ公園内に新しく劇場が建てられると、この新劇場があらたに“音楽コメディー劇場”と名付けられることになり、旧劇場は極東フィルハーモニーの本拠地として使われるようになり、現在にいたっています。

 さて、現在、音楽コメディ劇場があるディナモ公園の周辺には、かつての日本人抑留者たちにまつわる場所が救いなからずあります。拙著『ハバロフスク』では、心ならずも苦難の生活を強いられた抑留者の方々をしのびながら、その痕跡をいくつかご紹介しておりますので、機会がありましたら、ぜひ、ご覧いただけると幸いです。


 ★★★ トーク・イベントのご案内 ★★★

 11月5日(土)、東京・池袋で開催される全国切手展<JAPEX>会場内で、以下のトークを行います。

・11:00 ハバロフスク…日本人の足跡を訪ねて
 切手紀行シリーズ④『ハバロフスク』の刊行を記念してのトークです。同書の中から、シベリア抑留の痕跡を中心に、ハバロフスクに残る日本人の活動の跡をたどります。なお、1フレーム作品として出品の「シベリア抑留日本人用往復葉書」についても、あわせて、簡単な解説を行います。

・16:00 年賀状の戦後史
 角川 one テーマ21(新書)『年賀状の戦後史』の刊行を記念してのトークです。同書の内容をご紹介しつつ、10日の一般発売に先駆け、会場内でのみの先行発売(限定30部)も行います。

 今回は、2冊の刊行時期が接近しているため、トークイベントもダブル・ヘッダーとなりました。ぜひ、遊びに来てください。


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