2011-12-04 Sun 12:24
北海道釧路市の阿寒湖のマリモが、日本から約8500キロ離れたアイスランド北部にあるミーヴァトン湖のマリモと、親戚関係にあることが最新の研究で判明したそうです。というわけで、きょうはマリモの切手です。
これは、1956年5月15日に発行された55円の普通切手で、阿寒湖のマリモが描かれています。 マリモは淡水性の緑藻の一種で個体としては糸状で、我々がイメージする球状のものは、ちなみに、ヨーロッパではかのリンネが1753年にスウェーデンのダンネモーラ湖で採取して学名をつけていますが、わが国では、1897年、札幌農学校(現北海道大学)の川上瀧彌が阿寒湖の尻駒別湾で発見し、その形から「マリモ(毬藻)」と命名しました。 糸状のマリモが球状になるためには、湖底が遠浅の状態になっているなどの条件が必要です。このため、糸状のマリモは世界各地に分布しているものの、球状の集合体が群生しているのは、現在では、阿寒湖とミーヴァトン湖だけというわけです。 さて、今回、二つの湖のマリモが“親戚関係”にあることが分かったのはDNAを比較分析した結果だそうですが、研究者によると、ミーヴァトン湖のマリモは、約13万年前に日本列島にあった祖先から枝分かれし、渡り鳥のフンに混じって運ばれたと推測されているのだとか。何ともスケールの大きな話ですね。 ★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★ 年賀状の戦後史 角川oneテーマ21(税込760円) 日本人は「年賀状」に何を託してきたのか? 「年賀状」から見える新しい戦後史! ★ TBSラジオ・ニュース番組森本毅郎・スタンバイ(11月17日放送)、11月27日付『東京新聞』読書欄、『週刊文春』12月1日号、『週刊東洋経済』12月3日号で紹介されました。 amazon、bk1、e-hon、HMV、livedoor BOOKS、紀伊國屋書店BookWeb、 セブンネットショッピング、楽天ブックスなどで好評発売中! ★★★ 好評既刊より ★★★ ハバロフスク(切手紀行シリーズ④) 彩流社(本体2800円+税) 空路2時間の知られざる欧州 大河アムール、煉瓦造りの街並み、金色に輝く教会の屋根… 夏と冬で全く異なるハバロフスクの魅力を網羅した歴史紀行 シベリア鉄道小旅行体験や近郊の金正日の生地探訪も加え、充実の内容! amazon、bk1、e-hon、HMV、livedoorBOOKS、紀伊國屋書店BookWeb、セブンネットショッピング、楽天ブックスなどで好評発売中! スポンサーサイト
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