内藤陽介 Yosuke NAITO
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 奇跡のバンジーの舞台
2012-01-10 Tue 14:29
 AP通信などがきのう(9日)報じたところによると、アフリカ南部ザンビア・ジンバブエ国境にある世界三大瀑布のひとつ、ヴィクトリアの瀧の近くのヴィクトリア・フォールズ橋から、先月31日、オーストラリア人女性がバンジージャンプをしたところ、足に結びつけられたロープが切れて、ワニが生息するザンベジ川にそのまま落下したものの、女性は両足をロープで縛られたまま自力でジンバブエ側の川岸に泳ぎ着き、奇跡的に助かったそうです。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

        南ローデシア・KGVI戴冠式

 これは、1937年に南ローデシアで発行された英国王ジョージ6世戴冠式の記念切手の1枚で、国王夫妻の肖像に挟まれる格好で、ヴィクトリアの瀧を背景に、前方にヴィクトリア・フォールズ橋を通る機関車が描かれています。

 現在のジンバブエとザンビアにあたる地域は、かつてローデシアと呼ばれていました。これは、1850年代にデイヴィッド・リヴィングストンが探検した地域を、ケープ植民地の首相であったセシル・ローズのイギリス南アフリカ会社が開拓したことから、ローズの名前にちなんでつけられた呼称です。
 
 イギリス南アフリカ会社はこの地域での鉱山開発を目指していましたが、思うように収益が上がらなかったため、農場中心の開拓と植民地経営にシフトしますが、業績は好転しませんでした。このため、1923年、白人の入植が進んでいた南ローデシア(現在のジンバブエに相当する地域)で白人のみの住民投票が行われて南ローデシア自治政府が発足。これを受けて、翌1924年には、現在のザンビアに相当する北ローデシアもイギリスの直轄植民地となりました。今回ご紹介の切手を発行したのは、このうちの南ローデシア自治政府です。

 切手に描かれているヴィクトリア・フォールズ橋は瀧のすぐ下流にあり、現在ではジンバブエとザンビアの国境になっています。切手には蒸気機関車が描かれていますが、もともと、この橋はセシル・ローズが立案したケープ=カイロ鉄道の一部として建設されたもので、イギリス人技師ラルフ・フリーマンの設計により1905年に完成しました。長さは250メートルで、水面からの高さは最大で128メートルあり、鉄道線路のほか、道路・歩行車道があります。

 今回の“奇跡”が起こったバンジージャンプは、この橋の上から111メートル下に飛び降りるというものですが、日本で刊行されている旅行ガイドにもしっかりと紹介されています。ちなみに、そのガイドブックには「もちろん、両足はロープでしっかりくくられているので、安心して跳べばいい」と書いてあるのですが…

* きょう(10日)のお昼過ぎ、カウンターが96万PVを超えました。いつも、遊びに来ていただいている皆様には、この場をお借りして、改めてお礼申し上げます。


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