内藤陽介 Yosuke NAITO
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
World Wide Weblog
 切手サイズのカメレオン
2012-02-17 Fri 19:12
 アフリカ東岸の島国マダガスカルで、爬虫類として世界最小の部類に入る新種のカメレオンが発見されたそうです。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      カメレオン(マダガスカル)     世界最小カメレオン

 これは、1973年にマダガスカルで発行されたカンパニー・カメレオンの切手です。右側には、ナショナル・ジオグラフィックのサイトに掲載の今回発見されたカメレオン、ブロケシア・ミクラの写真を貼っておきます。

 19世紀後半、英仏によるアフリカ分割が進行する過程で、イギリスのザンジバル領有を認める代わりにフランスはマダガスカルを領有することとなりました。仏領となったマダガスカルは、1943年以降、自由フランスの支配下で対独戦争に協力しましたが、大戦後のフランス支配下では、マダガスカル人からなる州議会が設置されたものの、その権限は制限されていたため、住民の不満が募り、1947年には大規模な反乱が発生します。

 このため、反乱鎮圧後、フランスはマダガスカルの自治を拡大する政策を採用。一方、1951年、1952年、1957年の選挙を経て、1958年9月28日の住民投票では、マダガスカルの有権者の78%がフランスの第5共和政憲法を承認。続いて全州議会のメンバーで構成された議会で、マダガスカルはフランス共同体内の自治共和国となることを宣言し、これは同年10月14日に承認されました。

 これに伴い、自治共和国はその国号を現地語のマラガシー共和国と改称。その後、1960年の正式独立を経て、1975年まで、マラガシー共和国の国号が用いられました。今回ご紹介の切手もその時期に発行されたものであるため、国名表示はマラガシーになっています。

 独立後のマダガスカルは、1972年に軍事クーデターで陸軍少将のガブリエル・ラマナンツォアが政権を掌握しましたが、同政権は安定せず、1975年に海軍中将で元外相のディディエ・ラツィラカが大統領に就任。ラツィラカ政権は人心一新の意味も込めて、国号をマダガスカル民主共和国と変更し、仏領時代以来のマダガスカルの名が復活することになりました。

 さて、今回発見されたカメレオンは、成体の平均体長は鼻先から尾まで2.9センチということですから、まさに、切手サイズといえましょう。そういうことなら、これを機会に、マダガスカルの普通切手は実物大のカメレオンの図案にして、額面ごとに色を変えるというスタイルにしてみたらどうでしょうかねぇ。下手くそな絵で芸能人の顔を描いた“いかがわしい切手”よりも、よっぽど、外国のコレクターに売れると思うんだけどなぁ。


  ★★★ 内藤陽介の最新刊 ★★★
   
         年賀状の戦後史(帯つき)
         年賀状の戦後史
     角川oneテーマ21(税込760円)

    日本人は「年賀状」に何を託してきたのか?
    「年賀状」から見える新しい戦後史!

 ★ TBSラジオ・ニュース番組森本毅郎・スタンバイ(2011年11月17日放送)、11月27日付『東京新聞』読書欄、『週刊文春』12月1日号、12月1日付『全国書店新聞』『週刊東洋経済』12月3日号、12月6日付『愛媛新聞』地軸、同『秋田魁新報』北斗星、TBSラジオ鈴木おさむ 考えるラジオ(12月10日放送)、12月11日付『京都新聞』読書欄、同『山梨日日新聞』みるじゃん、12月14日付『日本経済新聞』夕刊読書欄、同サイゾー、12月15日付『徳島新聞』鳴潮、エフエム京都・α-Morning Kyoto(12月15日放送)、12月16日付『岐阜新聞』分水嶺、同『京都新聞』凡語、12月18日付『宮崎日日新聞』読書欄、同『信濃毎日新聞』読書欄、12月19日付『山陽新聞』滴一滴、同『日本農業新聞』あぜ道書店、[書評]のメルマガ12月20日号、『サンデー毎日』12月25日号、12月29日付エキレピ!、『郵趣』2012年1月号、『全日本郵趣』1月号、CBCラジオ「朝PON」(1月26日放送)、『スタンプマガジン』2月号、『歴史読本』2月号、『本の雑誌』2月号で紹介されました。

  amazonbk1e-honHMVlivedoor BOOKS紀伊國屋書店BookWebセブンネットショッピング楽天ブックスなどで好評発売中!
スポンサーサイト

別窓 | マダガスカル | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<< 御快癒をお祈り申し上げます | 郵便学者・内藤陽介のブログ |  太陽像>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| 郵便学者・内藤陽介のブログ |
copyright © 2006 郵便学者・内藤陽介のブログ all rights reserved. template by [ALT-DESIGN@clip].
/