内藤陽介 Yosuke NAITO
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 『古事記』1300年
2012-03-09 Fri 18:37
 712年3月9日(和銅5年1月28日)に『古事記』が完成し、元明天皇に献上されてから、きょうでちょうど1300年です。というわけで、きょうは、この切手です。(画像はクリックで拡大されます)

        高千穂の峰(公園)

 これは、1940年8月21日に発行された「霧島国立公園」の切手のうち、天孫降臨の舞台として知られる高千穂峰を描く4銭切手です。高千穂峰に関しては、同じく1940年発行の紀元2600年の記念切手にも取り上げられているのですが、紀元2600年に関しては、先月、金鵄の2銭切手を建国記念の日の記事で取り上げたばかりですので、今回は、公園切手を持ってきました。

 高千穂峰は宮崎県の北端に位置し、天皇家の祖先(天照大神の孫)である瓊瓊杵尊が天照大神の命を受けて、高天原(天津神々の住む天上界。天香具山で祭祀が行われ、神々は稲田をつくり、機織女たちは織殿に奉仕しているとされています)から地上に降臨したとされる場所として知られています。山頂に立てられている青銅製の天逆鉾は、瓊瓊杵尊が降臨したときに峰に突き立てたとされるもので、山岳信仰の舞台となりました。

 ちなみに、天孫降臨にまつわる観光スポットとしては、現在では、峰そのものよりも、霧島山の中岳と御鉢との間にある谷間の高千穂河原の方がポピュラーかもしれません。高千穂河原にはかつて霧島神宮があり(噴火により焼失したため、のち移転・再建)、その場所は古宮址と呼ばれています。古宮址には、1940年の紀元2600年記念事業の一環として“天孫降臨神籬斎場”がつくられ、1958年には駐車場も整備されました。また、毎年11月10日には、天孫降臨の道標として火を焚いて瓊瓊杵尊を迎えた故事にちなみ、天孫降臨御神火祭も催されています。

 さて、以前の記事にも書きましたが、天孫降臨神話は、それがそのまま歴史的事実であるとは考えられませんが、そういうレベルでいえば、『聖書』の記述なんかも歴史的事実としては認めがたいわけで、欧米のキリスト教世界で(信じるか信じないかは別の問題として)『聖書』の物語をたしなみとして国民に教えているのであれば、わが国でも民族の物語としての記紀神話を日本人の大半が常識として共有しているのが本来の姿でしょう。

 したがって、僕に言わせれば、歴史の授業ではなく、国語の授業で、小学生のうちから徹底的に記紀神話を教え込むべきだと思うのですが、そういうことを言うと、左巻きの人たちは「戦前の皇国史観が大日本帝国の侵略戦争を支える役割を果たした」と主張して反対するんでしょうな。

 いずれにせよ、今年は『古事記』1300年ということで、記念切手の発行を含め、さまざまなイベントも予定されてます。これを機に、日本の建国神話についても関心が高まってほしいものです。
 

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 (毎月第2火曜日)13:30~15:30

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