内藤陽介 Yosuke NAITO
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 各国でシリア大使追放
2012-05-29 Tue 22:10
 今月25日、シリア中部ホムスのホウラ地区で、シリア政府軍の砲撃により、女性や子どもを中心に少なくとも108人が死亡、約300人が負傷した事件を受けて、ドイツとフランスの政府が、きょう(29日)、自国駐在のシリア大使を追放する方針を明らかにしたほか、オーストラリアもシリアの外交官に国外退去を命じました。というわけで、きょうはこの切手です、(画像はクリックで拡大されます)

        シリア・撤退1周年

 これは、1947年にシリアで発行された“(フランス軍の)撤退1周年”の記念切手です。
 
 現在のシリア国家に相当する地域は、第一次大戦後、フランスの委任統治下に置かれていましたが、1936年、フランス・シリア友好条約が結ばれ、一時は3年後の完全独立が決められました。しかし、1939年9月に第2次大戦が勃発したことで独立は延期され、1940年6月のフランス降伏後、シリアはヴィシー政府の支配下に置かれます。これに対して、1941年6月、イギリスに支援された自由フランス軍がシリア・レバノンに進攻。シリア・レバノンは自由フランスの支配地域となりました。

 自由フランスの支配下では、1943年にレバノンの独立が認められましたが、シリアの独立はさらに延期されます。このため、第2次大戦後、シリアでは独立運動が本格化。ダマスカスでは大規模な対仏叛乱も発生しました。

 当初、フランス側は叛乱を武力で鎮圧しようとしたものの、結局断念し、1946年4月17日にシリアから完全に撤退。これにより、シリアは独立を達成します。今回ご紹介の切手の“撤退”とはこのことを意味しています。

 さて、ホウラの一件で、ますます国際社会から孤立することになったシリアのアサド政権ですが、今回は切手とは逆に、フランスから駐在大使が撤退させられることになりました。もっとも、本国のアサド政権は、ホウラでの攻撃の責任はイスラム過激派武装グループにあると主張するなど強気の姿勢を崩しておらず、国際社会もアサド政権を非難するものの、具体的な打開策を提示できず、事態は手詰まりになっている状況です。アサド政権の“撤退”を記念する切手が発行される日は、果たしていつになったら来るんでしょうかねぇ。

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