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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 尖閣に中国人が不法上陸
2012-08-16 Thu 16:43
 きのう(15日)、沖縄県石垣市の尖閣諸島・魚釣島西側の岩礁に、香港の民間反日団体“保釣行動委員会”のメンバーが越境の後、不法に上陸。上陸したメンバー7人を含む14人が沖縄県警に現行犯逮捕されました。というわけで、きょうはこんな切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

       香港・返還10年

 これは、2007年に中国・香港で発行された“祖国回帰(返還)10周年”の記念切手のうち、香港返還のシンボルとされる金紫荊籬塑を中心に、中国の五星紅旗と香港特別行政区の旗が並べて描かれています。

 さて、1997年の香港返還に先立ち調印された英中共同宣言では、1997年の返還から50年間(2047年6月30日まで)、香港特別行政区では、中国の主権の下、英領時代の社会・経済制度が維持されることとされていますが、現実には、急速に中国化が進んでおり、一国二制度が徐々に空洞化しつつあることは周知のとおりです。

 今回、わが領土への不法侵入を行った保釣行動委員会について、わが国のメディアでは“香港の民間反日団体”と報じられていますが、実態としては、“香港に拠点を置く(中国の強い影響下にある)反日団体”と称すべきものでしょう。

 保釣行動委員会は、香港返還前年の1996年に樹立されました。当初は、1989年の天安門事件の評価見直しや民主化運動弾圧を非難するなど、中共に対して批判的な香港内の民主派が主流を占める団体とみられていましたが、返還後は民主派としての活動は尻つぼみになりました。現在は、香港の親中実業家の大物で、中国の人民政治協商会議(国政助言機関。政協)委員の劉夢熊がスポンサーとなっており、実質的に、中国のコントロール下に置かれているとみられています。

 今回の事件に関しても、香港出航に先立つ13日、行動委員会は香港の中国人民解放軍駐屯地を訪れて抗議船の護衛を要請しました。解放軍側は行動委員会の要請に応じなかったことになっていますが、そもそも、共産党支配下の中国で政府の意思に反する政治行動を行えばどうなるか明らかなわけで、彼らが解放軍に要請に行くという時点で、なにおかいわんや、というわけです。じっさい、行動委員会の抗議船が出航後、香港の水上警察は、香港海域で形式的な制止を行ったのみで、事実上、出航を容認しています。

 さらに、香港特別行政区政府の梁振英行政長官は、さらに香港駐在日本総領事を呼び、行動委員会のメンバーと記者を釈放するよう要求し、「釣魚島は昔から中国の領土である。日本政府が香港市民に対しいかなる挑発的行為をとらないよう希望する」と述べていますが、独自の外交権を持たない香港特別行政区(香港には各国の大使館が置かれておらず、領事館レベルにとどまっているのはこのためです)が、中国政府の承認なしにこうしたことを行うのは不可能であり、 ここからも、中国が“香港”を隠れ蓑にして攻勢に出てきたことが明らかになっています。

 いずれにせよ、今後も中国は香港なり台湾(台湾内にも、たとえば高金素梅のように、中共の息がかかった反日勢力が存在していることは忘れてはなりません)を隠れ蓑に尖閣に攻勢をかけてくることは十分に予想されるわけで、竹島問題ともども、気が抜けない状況が続きそうです。

 それにしても、先月のメドベージェフ首相の北方領土再訪と先日の韓国大統領の竹島上陸、行動委員会の尖閣への不法上陸と立て続けに、わが国の領土と主権が脅かされる事件が続くと、民主党政権の外交無策により、つくづく日本は舐めきられてしまったのだなぁと悲しくなります。本来であれば、ここで、“近いうちに(っていつだよ、おい)”行われる総選挙では憲法改正と核武装を含めた国防問題が最大の争点にならねばならないのですが、そういう雰囲気は全く感じられないしなぁ。ここまで来ると、デフレ下での消費税増税という世紀の愚策への批判をかわすため、あえて、周辺諸国による侵略行動を容認し、国民の目を逸らそうとしているのではないかとさえ勘ぐってしまいますな。


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この記事のコメント
#2212
ブログ拝見しました。
神戸三宮に住んでいます。8月17日、全教組の全国大会が神戸国際会館で開催されました。
特に16日でしたが、右翼が街頭演説を行い、街宣車が多数更新して、警察も沢山出ていて大騒ぎでした。
この三宮には韓国領事館があり、街宣車が、「竹島を返せ!」 と叫んでいきました。
「返せ」 は間違いで、「出て行け」 が正解と思いますが・・・・・・・
その状況はブログ(二郎余話)にアップしました。
そんな折に先生の記事を読みました。
尖閣問題も私なんかでも分かり易く記述していると思います。
内容には同意見です!
これ以上ロシア・韓国・北朝鮮・中国に、なめられない政治家、指導者の登場を心から願っています。
それにしても先生は博学だと思います。
これからも楽しみしています!
2012-08-18 Sat 00:23 | URL | 二郎 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
 ・二郎様
 僕は、教員も労働者の一種であると思いますから、彼らが労働環境の改善を求めるのは、ある意味で当然の権利だろうと思います。聖職だから待遇が悪くても文句を言うなというのでは、有能な人材は集まりません。

 しかし、現状の日教組は、そうした本来の機能よりも、標準的な日本人には到底理解を得られないような思想闘争を展開しているだけで、労働者としての教員にとってはかえって害悪しかもたらさないのではないかと思います。あしなが募金の詐欺事件や違法な政治活動などもありますので、どんどん、刑事告発して一刻も早くぶっ潰してもらいたいというのが、素朴な国民感情ではないでしょうか。

 領土問題は、一義的には周辺諸国が悪いのですが、それを放置してきた我々自身にも大いに責任があるのだということを、まずは日本人が共有の意識として持つ必要があるのではないかと思います。ただ単に、韓国が悪い、中国が悪いといっているだけでは、問題は解決しません。

 なんだか取り留めのない書き込みになってしまいましたが、今後ともよろしくお付き合いください。
2012-08-18 Sat 10:15 | URL |  内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
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