内藤陽介 Yosuke NAITO
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 大使公用車の日章旗奪わる
2012-08-28 Tue 21:44
 きのう(27日)、北京で丹羽宇一郎・駐中国大使を乗せた公用車が何者かに襲われ、車に掲げていた日章旗が奪われる事件が起こりました。というわけで、日章旗が失われた中国の切手ということで、この1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

       山東建郵7周年(郵加刷)

 これは、国共内戦下の1949年4月、中共支配下の華東解放区で、この地の郵政を管轄していた華東郵政管理総局が発行した“山東二七建郵七周年”の記念切手です。

 日中戦争下、中共支配下の山東では1942年2月7日に山東戦時郵政総局(戦郵総局)が発足したとされており、同年7月からは独自の切手も発行していましたが、今回ご紹介の切手は、その戦郵総局の発足から7周年になるのを記念して発行されました。製造は天津中国印刷公司です。

 切手は、日本軍の監視の目をかいくぐり、苦心して郵便を運んでいる場面を描いたものですが、その際、中央の監視塔が日本側軍のものであることを示すため、当初、塔の上には日章旗を掲げたデザインになっていました。ところが、このデザインだとあたかも日本軍のために戦っているかのようにも見えるため、急遽、日章旗のない切手を作り直すことになりました。ただし、すでに製造されていた日章旗入りの切手については、そのまま破棄せず、日章旗の部分に“郵”の字を加刷して日章旗を抹消して発行されました。今回ご紹介の切手でも、よく見ると、加刷文字の隙間から、日章旗の一部が見えています。

 さて、今回の事件ですが、日本側は、すでに、国旗を引き抜いた男の顔や車のナンバープレートを撮影し、北京市公安局に提出しており、中国政府も真剣に対応しているとアピールしているようです。ただし、いつぞやの毒餃子事件の時もそうでしたが、どうしても犯人を捕まえなければならない必要が生じた場合には、どこかからそれらしい“犯人”を調達してくるというのが、かの国ではしばしばみられる現象ですが…。今回の事件についても、高級車に乗った犯人が日本大使の車をきっちりと狙って犯行に及んでいることからして、背後に中国当局の関係者がいるともささやかれているわけで、おそらく、真相はやぶの中ということになりそうですな。

 まぁ、丹羽大使といえば、これまでにも、本当に日本大使かと疑わせるような中国寄りの発言をしてきた人物ですので、「公用車に日章旗を掲げるのは危ないから、日章旗が見えないようにした方が良い」などと言い出しやしないか、そちらの方も心配ではありますがね。


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