内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ニホンカワウソ絶滅宣言
2012-08-29 Wed 12:00
 環境省は、きのう(28日)、国の特別天然記念物・ニホンカワウソについて、調査を続けても30年以上、生息が確認できる情報がないことからすでに絶滅したと判断し、絶滅種に指定しました。昭和まで生息していた哺乳類が絶滅種に指定されたのは初めてです。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

       ニホンカワウソ

 これは、1974年6月25日に発行された自然保護シリーズの“ニホンカワウソ”です。

 ニホンカワウソはユーラシア大陸に棲むイタチ科のカワウソの亜種で、体長は60-80センチで、尾は扁平で長く40-50センチあります。4本の手足は非常に短く、指の間には水かきがあり、川岸や海岸などの穴にすみ、魚介類や水鳥などを捕食します。昭和初期までは全国的にかなり生息していましたが、毛皮目的の乱獲が行われたことにくわえ、河川改修などによる護岸工事が進んで棲息場所を終われたこともあり、その数は激減。1965年には国の特別天然記念物に指定されました。1979年以降は生息の確認が得られておらず、そのことが今回の絶滅宣言につながりました。切手発行当日の1974年6月25日には、東京中央局前に並んだ行列を前に、「ニホンカワウソを守る会」のグループが収集家に対してもニホンカワウソの保護への協力を呼びかけ、その模様が『朝日新聞』などでも紹介されて話題となったそうです。

 ちなみに、カワウソ(漢字で書くと獺)は捕らえた魚を岸に並べてまるで祭りをするようにみえるところから、詩や文をつくる時多くの参考資料等を広げちらすことを“獺祭”というわけですが、この言葉も、いずれ死語になるんでしょうね。正岡子規のように李商隠に倣うという高い志があるわけではなく、ただ単に散らかり放題の部屋で仕事をしている、文字通りの“獺祭書屋主人”である僕としては、さびしいですね。

 なお、個人的には、自然保護シリーズの切手の中では、僕はニホンカワウソの切手が一番好きなので、拙著『切手百撰 昭和戦後』でも、この切手を取り上げてみました。機会がありましたら、ぜひ、ご覧いただけると幸いです。


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