内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ケープ周郵記⑥
2012-09-25 Tue 11:35
 ご報告がすっかり遅くなりましたが、先月25日、「本のメルマガ」第475号が配信となりました。僕の連載、「ケープ周郵記」は、今回は、喜望峰を越え、ボルダーズ・ビーチを経てステレンボッシュへ向かう話です。その記事の中から、きょうはこのマテリアルのご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

       ダッチ・ケープ様式

 これは、1979年に南アで発行されたステレンボッシュ300年の記念切手で、ダッチ・ケープ様式の教会が描かれています。

 ステレンボッシュは、1679年、オランダの第2代ケープ植民地総督となったシモン・ファン・デル・ステルが、内陸進出の拠点として、テーブル・マウンテンの山麓に建設した都市で、歴史的には、ケープタウンに次ぐ第2の都市ということになります。なお、地名はオランダ語で“ステルの森”との意味です。

 開拓地は1682年に地方自治体となり、翌年には学校も開設されるなど、急速に発展。1685年にはファン・デル・ステル本人が近郊にマナー・ハウスと呼ばれる住居を建設するとともに、オランダ改革派教会の教区も設定されました。さらに、1689年、マナー・ハウスの周囲に750ヘクタールのブドウ畑を開拓。これが、現在のコンスタンシア地区のルーツで、マナー・ハウスの建物は、後に南ア最古のワイナリー、グルート・コンスタンシアとなりました。

 ステレンボッシュの市街地は、ブラークと呼ばれる芝生の広場を中心に、歴史的建造物が立ち並ぶ瀟洒な街並みが美しいことで知られています。1710年の大火で街の大半が焼失してしまったため、17世紀の建物こそ残っていませんが、18世紀以降のオランダ植民地時代のダッチ・ケープ様式、英領時代以降のジョージアン(1714年の国王ジョージ1世の即位から1830年のジョージ4世崩御までの時代の建築様式)、ヴィクトリアンなど、さながら建築博物館といった趣です。ちなみに、切手とは別の建物ですが、白い壁と曲線が特徴的なダッチ・ケープ様式の典型的な建物の画像を下に貼っておきましょう。

       ダッチ・ケープ様式

 さて、毎年秋に刊行している彩流社の<切手紀行シリーズ>ですが、シリーズ5冊目の今回は、きょうご紹介のステレンボッシュを含め、『喜望峰』との題名で、10月下旬の刊行をめざして、現在、編集作業中です。詳細につきましては、今後、随時このブログでもご案内していく予定ですので、よろしくお願いいたします。


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