内藤陽介 Yosuke NAITO
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 世界漫郵記:コーチン⑦
2012-09-27 Thu 23:31
 『キュリオマガジン』2012年10月号が出来上がりました。僕の連載「郵便学者の世界漫郵記 インド西海岸篇」は、前回に引き続き、コーチン(コーチ)の7回目です。その記事で使ったモノの中から、こんなモノをもってきてみました。(以下、画像はクリックで拡大されます)

       カターカリ(1975)     カターカリ(実物)

 左の切手は、1975年にインドで発行された古典芸能の切手のうち、カターカリを取り上げた1枚です。右側には、去年、僕がコーチンで実際に見たカターカリの一場面の画像を貼っておきました。

 ケーララの古典舞踊劇として知られるカターカリのルーツは西暦2世紀の寺院の儀式にまでさかのぼるといわれてます。

 すなわち、世界最古の演劇の一つとされる呪術劇のクリヤッタムやクリシュナッタム(ヒンドゥーの神、クリシュナを題材にした舞踏劇)、カラリパヤットという武術の要素が加わり、西暦1500年頃に現在のようなスタイルのものとして確立。藩王をはじめ有力者の庇護を得て発展したものです。

 劇のストーリーはラーマ王子やクリシュナの神話に基づいており、本来は夜通し演じられるものですが、現在では2時間程度に圧縮されたダイジェスト版も演じられています。また、台詞やナレーションなどの言葉に相当する部分は歌で表現されますが、伴奏は打楽器のみというのも特徴のひとつです。

 舞踊劇としてのカターカリでは、ムドラー(指や手の動き)で物語を表現し、顔の筋肉を動かしてナヴァラサ(9種類の感情)を表現。これに、ストーリーとは直接関係なく、純粋にステップや肉体の動きを見せるためのヌリッタ(“純粋舞踊”とも訳される)が組み合わされることで、物語が表現されていきます。

 しかし、カターカリの最大の特徴といえば、なんといっても独特のメイクと衣装でしょう。最も有名なのはパッチャとよばれるもので、顔の色は高貴さを示す緑色で、目と眉毛は黒く、口は赤く塗られており、物語の主人公(高貴な心の英雄)を示すスタイルとなっています。なお、顔の周囲につけられている頬型は、ライス・ペーパーを段々になるように貼りあわせて作られたものです。

 さて、今回の連載記事では、実際のカターカリの演目についてもご紹介しながら、カターカリ関連のマテリアルをいろいろとご紹介しております。機会がありましたら、ぜひ雑誌の実物を手にとってご覧いただけると幸いです。

 
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