内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ボーイスカウト創立記念日
2013-01-24 Thu 13:31
 きょう(24日)は、1908年1月24日にロバート・ベーデン・パウエルがボーイスカウト英国本部を設立したことにちなみ、ボーイスカウト創立記念日なのだそうです。ということで、この切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

        グッドイヤー

 これは、1900年4月にマフィケング(英名:マフェキング)で発行された暫定切手のうち、自転車に乗ったグッドイヤー少年を描く1ペニー切手です。

 マフィケングはケープタウンから北東1400キロほどの地点にある都市。(第2次)ボーア戦争中の1899年10月11日から翌1900年5月17日まで、イギリスの将兵と民間人800名がアフリカーナー8000人以上に包囲された籠城戦の舞台として有名です。この籠城錢に際して、イギリスの守備隊長であったロバート・ベーデン・パウエルは、部下のエドワード・セシル少佐の下、9歳以上の少年を組織したマフェキング見習兵団を組織しました。

 少年たちは郵便の配達を含む伝令業務や見張り役などとして活躍。その甲斐もあって、1900年5月16日深夜から17日早朝にかけて、救援部隊がボーア軍の包囲を突破し、解放されるまで、パウエルらは籠城戦を耐え抜くことができました。

 この結果、パウエルは“マフェキングの英雄”としてイギリスの国民的な英雄となり、ボーア戦争中に彼がまとめた『斥候の手引き(Aids to Scouting)』は(本来は青年向けの兵法書ですが)青少年の心身鍛錬のためのテキストとして注目を集めることになります。これを受けて、1907年、彼は『少年のための斥候法(Scouting for Boys)』を発表。同書において提案された少年訓練組織がボーイスカウトの直接的な起源となり、翌1908年のボーイスカウト本部設立につながったというわけです。

 ちなみに、当時のマフェキングではケープ植民地の切手が使われていましたが、籠城戦の最中は切手の供給が途絶えたため、1900年4月、暫定的な切手が発行され、使用されることになりました。

 切手は、1ペニーと3ペンスの2種類で、1ペニーはマフェキング市内便(2分の1オンス)、3ペンスはマフェキング域外宛の郵便の料金に相当しています。このうち、3ペンス切手にはパウエルの肖像が描かれていますが、今回ご紹介の1ペニー切手には自転車で郵便配達を担当した少年たちのリーダー、ワーナー・グッドイヤーが自転車に乗っている様子が描かれています。

 なお、ボーア戦争とマフェキングの自転車切手については、拙著『喜望峰』でもページを設けて解説しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。


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