2013-05-26 Sun 10:27
東日本大震災の被災地の観光振興などを目的に、青森・岩手・宮城の3県にまたがる“三陸復興国立公園”が24日付で正式に誕生し、きのう(25日)、青森県八戸市で記念式典が行われました。というわけで、今日はこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
これは、1955年9月30日に発行された「陸中海岸国立公園」の小型シートで、同公園を代表する風景として、北山崎の展望を取り上げた5円切手と浄土ヶ浜を取り上げた10円切手が収められています。 北山崎は岩手県下閉伊郡田野畑村北山にある断崖絶壁、浄土ヶ浜は岩手県宮古市にある海岸です。実際の景観としては、浄土ヶ浜の岩上にはナンブアカマツをはじめとする常緑樹が群生しており(切手でもしっかり確認できます)、そのことが景勝地としての魅力になっています。したがって、僕の個人的な意見としては、切手の刷色も、逆の組み合わせの方がよかったのではないかと思います。なお、浄土ヶ浜の地名の由来については、江戸時代の天和年間に曹洞宗の僧侶が「さながら極楽浄土のごとし」と感嘆したことに由来するともいわれていますが、明確な根拠はありません。 さて、今回誕生した新公園は、旧陸中海岸国立公園(岩手・宮城両県)を中核に種差海岸階上岳県立自然公園(青森県)などを編入したもので、2014年中には南三陸金華山国定公園(宮城県)を編入する(予定)ほか、その後も、宮城県の松島など3カ所の県立自然公園の編入が進められる計画になっています。また、岩手県宮古市のキャンプ場では、大震災の津波で被災した状況のまま「災害遺構」として保存公開し、防災教育の教材として活用されます。 きのうの式典では、石原伸晃環境相が「訪れた人が震災の教訓を学びながら歩き、地域の人々との心の結びつきで被災地を活性化する公園にしたい」と、青森県の三村申吾知事が「地域が守ってきた自然が評価された。地域振興につなげたい」とそれぞれ祝辞を述べており、今後に期待したいところです。 ★★★ イベントのご案内 ★★★ ・6月1日(土) 11:00- 切手市場 於 東京・浅草 台東民会館 9階ホール 詳細は主催者HPをご覧ください。新作の『マリ近現代史』を中心に、拙著を担いで行商に行きます。 会場ならではの特典もご用意しておりますので、ぜひ、遊びに来てください。 ★★★ 内藤陽介の最新作 ★★★ 『マリ近現代史』 北アフリカ・マリ共和国の知られざる歴史から混迷の現在まで、 切手・絵葉書等で色鮮やかに再現したオールカラーの本格的通史! amazon、e-hon、hontoネットストア、Honya Club、JBOOK、7ネット・ショッピング、紀伊國屋書店、版元ドットコム、ブックサービス、文教堂、丸善&ジュンク堂書店、楽天ブックスなどで好評発売中! ★★★ 予算1日2000円のソウル歴史散歩 ★★★ 毎月1回、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で予算1日2000円のソウル歴史散歩と題する一般向けの教養講座を担当しています。開催日は6月4日、7月2日、7月30日、9月3日(原則第一火曜日)で、時間は各回とも13:00~14:30です。講座は途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★ 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。 スポンサーサイト
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