内藤陽介 Yosuke NAITO
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 世界漫郵記:ボロブドゥール
2013-06-04 Tue 10:51
 ご報告が遅くなりましたが、『キュリオマガジン』2013年6月号が出来上がりました。僕の連載「郵便学者の世界漫郵記」は、前回に引き続き、“蘭印戦跡めぐり”の4回目。今回は世界遺産にも指定されているボロブドゥール遺跡にスポットを当てました。その記事で使ったモノの中から、この切手をご紹介します。(以下、画像はクリックで拡大されます)

       ボロブドゥール・10セン     10セン元ネタ?

 これは、第二次大戦中の1943年、日本占領下のジャワ島で発行された10セン切手で、ボロブドゥール寺院の仏像が描かれています。右側は、実際に寺院で撮影した仏像の写真です。実際のボロブドゥール寺院には、この手の仏像が無数にあって、切手のモデルをずばり特定することはかなり困難でしょう。まぁ、僕自身も、撮影した時には切手と雰囲気が似てるように思っていたのですが、並べてみるとなんか違うかな、という感じです。

 ボロブドゥール寺院は、仏教を奉じるシャイレーンドラ朝が8世紀から9世紀にかけて建造した大寺院ですが、その構造は密教の曼荼羅を立体的に再現したものと言われています。

 曼荼羅とは、大日如来の説く真理や悟りの境地を視覚的に表現したもので、一般的には絵画など平面に表わされますが、ボロブドゥール遺跡のように諸尊の彫像を立体的に配置する羯麿曼荼羅(立体曼陀羅)と呼ばれるものも存在しています。

 ボロブドゥール寺院は、全体が基壇、方壇、円壇の3段の構成となっていますが、これは、それぞれ欲界、色界、無色界の三界を表現しており、人々はボロブドゥールに登る事で、三界を体験することができる構成になっています。そして、72基のストゥーパは三重円を描くように並び、頂上には釈迦の遺骨を納めたとされる巨大なストゥーパがあり、天上をめざしています。この中心塔は空洞になっていますが、これは大乗仏教の真髄である“空”の思想を強調しているのだそうです。
  
 なお、ボロブドゥール寺院はインドネシアはもとより各国の切手に何度も取り上げられていますが、そのうちの代表的なものについては、拙著『切手が伝える仏像』でもご紹介しております。雑誌『キュリオマガジン』今月号の記事とあわせて、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。


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