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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ピョートル大帝以来
2013-06-08 Sat 10:55
 ロシアのプーチン大統領が30年近く連れ添ってきたリュドミラ夫人と離婚しました。ロシアの国家元首の離婚は、かのピョートル1世以来のことだそうです。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

       ピョートル大帝(1913)

 これは、1913年に帝政ロシアで発行されたピョート1世を描く4コペイカ切手です。

 ピョートル1世は、モスクワ・ロシアのにツァーリ、アレクセイ・ミハイロヴィチとの子として生まれました。1682年にツァーリとして即位し、ロシアをヨーロッパ列強の一員とし、スウェーデンからバルト海海域世界の覇権を奪取してバルト海交易ルートを確保するとともに、黒海海域をロシアの影響下におくことに力を注ぎ、長年にわたって大北方戦争を戦いました。また、行政改革を断行して海軍を創設したほか、帝都サンクトペテルブルクを建設し、正教会を国家の管理下におくなど、ツァーリによる権力の集中を進め、1721年には、大北方戦争の勝利を機に、ロシアを東方の辺境国家から脱皮させたその功績により“皇帝(インペラートル)”となり、モスクワ・ロシアをロシア帝国に昇格させるなど、文字通り、ロシアの“建国の父”ともいうべき君主です。

 さて、ピョートル1世は、1689年、モスクワの貴族の娘、エヴドキヤ・フョードロヴナ・ロプーヒナと最初の結婚をしました。2人の間には3人の子が生まれましたが、エヴドキヤの親族は保守的な思想信条の持ち主だったため改革派のピョートルとはことごとく対立。そうしたこともあり、夫婦関係は冷却し、ピョートルはオランダ人女性のアンナ・モンスを寵愛するようになります。

 こうしたことから、1698年、エヴドキヤはピョートル1世側近の説得により、スーズダリのポクロフスキー修道院に送られましたが、次第に、彼女と息子のアレクセイの周囲には、ピョートル1世の改革に反対する保守派の聖職者たちが終結するようになります。彼らの間でエヴドキヤ待望論が高まったことに危機感を抱いたピョートル1世は、1718年、エヴドキヤ周圍の反ピョートル派を一挙に粛清。皇子アレクセイは拷問によって殺害され、エヴドキヤ自身もスタラヤ・ラドガの修道院に追放されました。

 この間の1707年、ピョートルは、農民の娘であったマルファ・マルファ・サムイロヴナ・スカヴロンスカヤと極秘裏に結婚。1712年には、彼女を正式に皇后とし、名前もエカチェリーナ・アレクセーエヴナと改めさせました。なお、新皇后のエカチェリーナは、1725年にピョートル1世がなくなると、皇位を継承し、エカチェリーナ1世となります。

 さて、今回離婚を発表したプーチン大統領は、強権的な剛腕政治で知られていますが、彼の理想は、ピョートル1世の時代のロシアを復活させることだとも言われています。まさか、ピョートル1世を敬愛するあまり離婚まで真似をしたということではないのでしょうが…。

 そういえば、2008年、アテネ五輪金メダリストの元新体操選手、アリーナ・カバエワとの再婚が一部メディアで報じられたことはご記憶の方もあるかと思います。その後、大統領側は再婚説を一蹴しましたが、再婚を報じたタブロイド紙『モスコフスキー・コレスポンデント』は、突如、資金難を理由に一時休刊(ただしすぐに再開)となりました。ちなみに、カバエワは、2008年のロシア連邦下院選挙で統一ロシアより出馬して国会議員に当選しており、翌2009年12月には男児を出産しましたが、父親の名前は明らかにされていません。

 まぁ、これで近々、次期大統領候補としてカバエワの名前が挙がってくるということにでもなれば、まさに、プーチン閣下は現代版ピョートル1世ということになるんですがね。
 

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2016-04-24 Sun 19:34 | URL | takaisi #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
・takaisi 様
 コメントありがとうございます。
 さて、せっかく書き込んでいただいたのですが、ご覧の通り、すっかり文字化けしてしまい、読むことができません。つきましては、お手すきの折にでも、別のエンコードで改めて書き込みをしていただけると幸いです。

 お手数をおかけいたしますが、よろしくお願いします。
2016-04-26 Tue 23:18 | URL | 内藤陽介 #-[ 内容変更] | ∧top | under∨
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