内藤陽介 Yosuke NAITO
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 世界漫郵記:ドバイ③
2013-10-30 Wed 11:39
 『キュリオマガジン』2013年11月号が出来上がりました。僕の連載「郵便学者の世界漫郵記」は、前回に続きドバイ篇の第3回目。今回は、ドバイの首長を輩出するマクトゥーム家の旧宅を博物館としたシャイフ・サイイド・アール・マクトゥーム・ハウス(以下、マクトゥームハウス)を取り上げましたが、その記事の中から、この切手をご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      マクトゥーム・ハウス     マクトゥーム・ハウス(実物)

 左は、アラブ首長国連邦(UAE)が発行したマクトゥーム・ハウス100周年の記念切手で、マクトゥーム・ハウスとサイード2世が描かれています。右側は、実際の建物の外観です。

 マクトゥーム家は、もともと、18世紀にアラビア半島南部からペルシャ湾岸、現在のアブダビに相当するに移住した部族連合、バニー・ヤースに属していましたが、1833年に当時の家長であったマクトゥーム・ビン・ブティ(マクトゥーム1世)がアブダビから分離・独立して起こしたのが、現在のドバイのルーツです。

 マクトゥーム・ハウスが建てられたのは、1894年のことでしたが、当初は必ずしも首長専用の住居ということではありませんでした。これに対して、1912年に首長となったサイード2世は、実際にマクトゥーム・ハウスに居住して政務を執りました。

 建物の中央には、塔が立っていますが、これは、アラブの伝統的なウィンド・タワーです。

 エアコンが発達し、どこへ行っても室内は寒いくらいに冷房が効いている現在のドバイでは、ウィンド・タワーは単なる装飾でしかないのですが、かつてのアラビア半島では、家屋に欠かすことのできない設備でした。

 タワーは、空気の流れを作り出し、室温を下げるためのもので、タワーの壁が空気の熱を奪い、涼しい風を家の中に取り込むとともに、風のない時は室内の暖かい空気を夜の間に外に放出する働きがあります。梁が飛び出ているように見えるのは、ここに濡れた布をかけ、気化熱を利用して冷却効果を高めるためです。

 今回の記事では、マクトゥーム・ハウスをご紹介しつつ、マクトゥーム家の歴史と現状についてもまとめていますので、機会がありましたら、ぜひご覧ください。

 
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