内藤陽介 Yosuke NAITO
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 日本シリーズは楽天が初優勝
2013-11-04 Mon 01:01
 プロ野球の日本シリーズは楽天が巨人を下して球団創設9年で初の日本一となりました。というわけで、きょうは、“イーグルス”ネタということで、この1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

       マリ・ダルマワシ

 これは、1960年2月13日にマリ連邦で発行された200フランの航空切手で、ダルマワシが描かれています。

 ダルマワシは、アフリカのサハラ以南の、サバンナや低木地、開けた森林に棲むタカ目タカ科の猛禽で、顔と足が赤く ダルマのようにずんぐりした体形をしていることから、この名前が付けられました。英名の“Bateleur”はフランス語で“綱渡り芸人”を意味していますが、これは、明け方の冷え込みが去るとすぐに飛び立って、一日のほとんどを空中ですごし、左右のバランスをとりながら高速で滑空する姿に由来しています。

 第二次大戦後の1958年、仏領西アフリカ連邦を構成していた各植民地は、完全独立を果たしたギニアを除き、フランス共同体内の自治共和国として独立。これを受けて、同年12月末、旧仏領スーダン(現マリ)の首府バマコにスーダン、セネガル、オート・ヴォルタ、ダホメ各地の汎アフリカ主義者らが集まり、新たな連邦を創設してフランスからの完全独立を目指して会議を開催。翌1959年1月17日、セネガルのダカールで開催された“憲法制定会議”において「“マリ連邦”憲法」が承認され、各共和国で国民投票にかけられることになりました。ところが、各地域での国民投票の結果、実際に同憲法を承認したのは旧スーダンとセネガルのみで、“マリ連邦”は、1959年4月4日、両者の連合体としてスタートしました。

 フランスは、当初、マリ連邦の独立を承認せず、フランス本国との国家連合を求めていましたが、最終的に1959年12月11-12日にセネガルのサン・ルイで開催されたフランス共同体委員会でマリ連邦の独立を実質的に承認。1960年6月20日、マリ連邦は正式に独立を達成しました。今回ご紹介の切手が発行されたのは、この間の1960年2月のことですから、フランスによる独立承認からマリ連邦正式発足までの過渡的な時期といえます。

 ところが、連邦のあり方をめぐって、旧スーダンとセネガルとの対立が生じ、2か月後の8月20日、首都ダカールに閣僚が集まり、連邦の新制度や正式な大統領の選出方法などについて討議していたところ、セネガルがマリ連邦からの独立を宣言。旧スーダン側は国連軍の派遣を要請してこれを阻止しようとしましたが、結局失敗し、1960年9月22日、旧スーダンの領域のみで、あらためて現在の“マリ共和国”として独立し、同月28日、国連に加盟しました。

 なお、拙著『マリ近現代史』では、こうして発足したマリ共和国の現在にいたるまでの歴史をヴィジュアル資料も駆使してわかりやすく解説しております。機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。
 

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