内藤陽介 Yosuke NAITO
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 <Brasiliana 2013>開幕
2013-11-20 Wed 14:21
 世界切手展<Brasiliana 2013>が、きのう、無事開幕しました。というわけで、きょうはこの切手です。(以下、画像はクリックで拡大されます)

     ブラジル・切手170年     ブラジル展開会式

 左は、今年、ブラジルが発行した切手発行170年の記念小型シートで、シートの余白には、<Brasiliana 2013>のロゴが入っています。今回の切手展は、ブラジルの郵便事業発足350年とともに切手発行170年を記念して開催されるものですから、展覧会の開幕に合わせて、直球ど真ん中の1枚を持ってきました。ちなみに、右の画像は、昨晩行われた開会式のうち、関係者が一つに結ばれたテープを引っ張って結び目を解くというセレモニーのうち、日本でのテープカットに相当する儀式の場面です。

 1822年にポルトガルから独立したばかりのブラジルは急速な近代化政策を進め、はやくも1829年には郵便事業を国営に一本化しました。そして、1842年にはイギリスに倣った料金前納制が布告され、これに対応すべく、パーキンス・ベーコン社のリオ代理店に切手の製造と印刷機材が発注され、翌1843年8月1日に最初の切手が発行されました。これは、1840年のペニー・ブラック以来、国としては世界で2番目(州などを入れると4番目)という早さです。

 このとき発行された切手は“牛の目”の名で親しまれており、原版の彫刻はブラジル造幣局、印刷は輸入したばかりの新機材で有価証券印刷局が担当しています。

 額面数字のバックには、紙幣の偽造防止にも使われる機械彫刻の模様、彩紋が使われています。今回の小型シートの切手ではわかりにくいかもしれませんが、オリジナルの切手の大ぶりで楕円形の彩紋を見ていると、たしかに、動物の目を覗き込んでいるような錯覚にとらわれてくるから、不思議なものです。

 ちなみに、“牛の目”には、30レイス、60レイス、90レイスの3種の額面がありますが、その残存数は決して多くはありません。というのも、当時のブラジルでは手紙の封緘代わりに切手を貼っていたことから、開封時に多くが破られ、捨てられてしまったことに加え、1846年3月30日には売れ残り在庫が焼却処分になったからです。

 なお、初期のブラジル切手のパターンは、この切手のように彩紋と額面数字を組み合わせたものですが、1843年発行のこの切手が“牛の目”と呼ばれているのにあわせて、1850年発行の切手は“山羊の目”、1854年発行の切手は“猫の目”と呼ばれています。

 さて、切手展の方ですが、昨日の午前中、一般向けの開場前から審査が始まり、僕もその末席で先輩諸氏からいろいろご指導を受けながら、採点業務に励んでいます。審査の結果は、23日のパルマレスで正式発表となるほか、僕のブログでも、日本人ご出品者の分については、会場から戻り次第、ご報告する予定ですので、今しばらくお待ちください。


 ★★★  絵葉書と切手でたどる世界遺産歴史散歩  ★★★

 2014年1月11日・18日・2月8日のそれぞれ13:00-15:00、文京学院大学生涯学習センター(東京都文京区)で、「絵葉書と切手でたどる世界遺産歴史散歩」と題する講座をやります。(1月18日は、切手の博物館で開催のミニペックスの解説)

 新たに富士山が登録されて注目を集めるユネスコの世界遺産。 いずれも一度は訪れたい魅力的な場所ばかりですが、実際に旅するのは容易ではありません。そこで、「小さな外交官」とも呼ばれる切手や絵葉書に取り上げられた風景や文化遺産の100年前、50年前の姿と、講師自身が撮影した最近の様子を見比べながら、ちょっと変わった歴史散歩を楽しんでみませんか? 講座を受けるだけで、世界旅行の気分を満喫できることをお約束します。

 詳細はこちら。皆様の御参加を、心よりお待ちしております。


 ★★★ 予算1日2000円のソウル歴史散歩 ★★★   

 毎月1回、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で予算1日2000円のソウル歴史散歩と題する一般向けの教養講座を担当しています。次回開催は12月3日(原則第1火曜日)で、以後、1月7日、2月4日、3月4日に開催の予定です。時間は各回とも13:00~14:30です。講座は途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


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 彼女はしわくちゃの手で、給水塔の脚をペチャペチャ叩きながら、そんな風に説明してくれた。(本文より)

 南方占領時代の郵便資料から、蘭印の戦跡が残る都市をめぐる異色の紀行。
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