内藤陽介 Yosuke NAITO
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 死海への水供給計画
2013-12-10 Tue 15:33
 イスラエルとヨルダン、パレスチナ自治政府は9日(現地時間)、米ワシントンの世界銀行本部で、死海の水位低下を防ぐことなどを目的に紅海から死海に水を引くため、長さ約180キロのパイプラインを建設する合意文書に署名しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

       イスラエル・死海

 これは、2009年にイスラエルが発行した死海の切手です。

 死海はアラビア半島北西部、イスラエルとヨルダンに挟まれた塩湖で、湖面の海抜マイナス418mは地表で最も低い場所としても知られています。水源はヨルダン川のみですが、この地域は年間降水量が50-100mmと極端に少ないうえに気温が高いため、湖水の蒸発が進み、塩分濃度が上昇することになりました。ちなみに、一般的な海水の塩分濃度は約3%ですが、死海の湖水は約30%の濃度があり、それゆえ、人が入ってもそのまま浮かんで読書ができるというのが、観光面での売りになっています。今回ご紹介の切手もまた、そうしたイメージをしっかりと表現したデザインというわけです。

 さて、湖水の蒸発が進んで塩分濃度が上昇してきたということは、当然のことながら、湖面が低下し、いずれは湖(の一部)が干上がってしまう可能性がこれまでにもあったわけですが、1948年のイスラエル建国以降、ヨルダン川上流での大規模な灌漑事業が行われるようになったことで、湖水の低下に拍車がかかってきたという経緯があります。

 今回の計画は、こうしたことを踏まえて、紅海と死海を結ぶ運河を建設し、アカバ付近で紅海の海水取水し、利用可能生水を取り出した残りの塩水を死海に取り入れることで湖水の低下を防ごうというもので、建設費用は推定3億~4億ドル。2014年に入札が行われる予定だそうですが、なにぶんにも中東紛争の震源地ともいうべき地域ですので、まっすぐなパイプラインが開通するまでには、いろいろと紆余曲折があるかもしれません。
 

 ★★★  絵葉書と切手でたどる世界遺産歴史散歩  ★★★

 2014年1月11日・18日・2月8日のそれぞれ13:00-15:00、文京学院大学生涯学習センター(東京都文京区)で、「絵葉書と切手でたどる世界遺産歴史散歩」と題する講座をやります。(1月18日は、切手の博物館で開催のミニペックスの解説)

 新たに富士山が登録されて注目を集めるユネスコの世界遺産。 いずれも一度は訪れたい魅力的な場所ばかりですが、実際に旅するのは容易ではありません。そこで、「小さな外交官」とも呼ばれる切手や絵葉書に取り上げられた風景や文化遺産の100年前、50年前の姿と、講師自身が撮影した最近の様子を見比べながら、ちょっと変わった歴史散歩を楽しんでみませんか? 講座を受けるだけで、世界旅行の気分を満喫できることをお約束します。

 詳細はこちら。皆様の御参加を、心よりお待ちしております。


 ★★★ 予算1日2000円のソウル歴史散歩 ★★★   

 毎月1回、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で予算1日2000円のソウル歴史散歩と題する一般向けの教養講座を担当しています。次回開催は1月7日(原則第1火曜日)で、以後、2月4日と3月4日に開催の予定です。時間は各回とも13:00~14:30です。講座は途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


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