内藤陽介 Yosuke NAITO
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 小さな世界のお菓子たち:クッキーの切手
2013-12-23 Mon 15:58
 大手製菓メーカー(株)ロッテの季刊広報誌『Shall we Lotte(シャル ウィ ロッテ)』の第22号(2013年冬号)ができあがりました。僕の連載「小さな世界のお菓子たち」では、今回は、クリスマス・シーズンでもありますので、こんな切手を取り上げました。(画像はクリックで拡大されます)

       カナダ・クリスマス切手(2012)

 これは、カナダで発行された2012年用のクリスマス切手3種を収めた小型シートです。なお、カナダではケベックの問題もあり英語とフランス語が公用語として平等の地位にあるため、切手にも、英語のクリスマスとフランス語のノエルが併記されていますが、国名の“カナダ”はどちらの言語でも同じスペルのため、一つの身の表示となっています。

 欧米のキリスト教文化圏ではクリスマスの風物詩ともなっているジンジャー・クッキーは、国や地域によってさまざまなバリエーションがありますが、カナダでは、特産のメープル・シロップを使うのが定番で、紺枚ご紹介の切手の主題にもなっています。

 切手はカナダ国内宛・米国宛・それ以外の国際郵便用の基本料金(ちなみに、カナダでは重さ30グラムまでの封書とはがきの料金は同じです)用の3種類で、それぞれ、異なったデザインのクッキーが取り上げられています。

 このうち、国内宛料金用の切手には、額面の数字の代わりに、カナダのシンボルであるメープル・リーフにPの文字が入っている点にご注目ください。このPの文字は“永久の”を意味する“Permanent”の頭文字で、将来的に郵便料金が値上げされても、この切手がずっと国内宛郵便の基本料金の切手として有効であることを示しています。こうした切手は“永久保証切手”と呼ばれており、近年、欧米では広く見られるスタイルです。

 ちなみに、この切手が発売された当時のカナダの国内宛郵便物の基本料金は61セント(以下、金額はいずれもカナダ・ドル)でしたが、年が明けた2013年1月16日からは63セントに値上げされました。米国宛の料金も1ドル5セントから1ドル10セントへ、その他の国際郵便も1ドル80セントから1ドル85セントに値上げされています。

 カナダの郵便料金は、2010年以降、毎年1月に値上げされるのが恒例となっていますので、値上げ直前のクリスマスシーズンに、こうした無額面の“永久保証切手”を駆け込みで購入する人も少なくありません。カナダ郵政としては、そうした駆け込み需要に加え、切手を買い込んだ人たちが結果的に郵便を利用してくれれば、電子メールなどの発達による手紙離れも食い止めることができると考えているようです。

 なお、最近のカナダのクリスマス切手には年号が入っていませんので、理屈の上では、以前に発行された永久保証切手を貼って今年のクリスマス・カードを送ることも可能なのですが、実際には、今年のカードには今年発行の切手を貼って出す人の方が多いのだとか。やはり、グリーティング・カードを出すのは、お金の損得よりも、気持ちの問題が大事ですからね。


 ★★★  絵葉書と切手でたどる世界遺産歴史散歩  ★★★

 2014年1月11日・18日・2月8日のそれぞれ13:00-15:00、文京学院大学生涯学習センター(東京都文京区)で、「絵葉書と切手でたどる世界遺産歴史散歩」と題する講座をやります。(1月18日は、切手の博物館で開催のミニペックスの解説)

 新たに富士山が登録されて注目を集めるユネスコの世界遺産。 いずれも一度は訪れたい魅力的な場所ばかりですが、実際に旅するのは容易ではありません。そこで、「小さな外交官」とも呼ばれる切手や絵葉書に取り上げられた風景や文化遺産の100年前、50年前の姿と、講師自身が撮影した最近の様子を見比べながら、ちょっと変わった歴史散歩を楽しんでみませんか? 講座を受けるだけで、世界旅行の気分を満喫できることをお約束します。

 詳細はこちら。皆様の御参加を、心よりお待ちしております。


 ★★★ 予算1日2000円のソウル歴史散歩 ★★★   

 毎月1回、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で予算1日2000円のソウル歴史散歩と題する一般向けの教養講座を担当しています。次回開催は1月7日(原則第1火曜日)で、以後、2月4日と3月4日に開催の予定です。時間は各回とも13:00~14:30です。講座は途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


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