内藤陽介 Yosuke NAITO
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 アタリの番号は72と74
2014-01-20 Mon 10:15
 “平成26年お年玉付年賀はがき”の抽選会が、きのう(19日)、東京・東京丸の内のJPタワーで行われ、年賀小型シートの当選番号は72と74に決まりました。というわけで、きょうはストレートにこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

       年賀小型シート(2014)

 これは、きょう(20日)から引換が始まった今年(2014年)の年賀小型シートです。かつて成人の日が1月15日に固定されていた時代には、年賀はがきの抽選が成人式と並ぶ1月15日の風物詩となっていたわけですが、いわゆるハッピーマンデーの導入により、成人の日が1月の第2月曜日となったことで、その前提が大きく変わってしまい、抽選日も近年は1月下旬の日曜日ということで毎年変わっています。

 さて、今年の年賀切手のうち、小型シートに収められているのは、50円切手が中山人形の“土鈴春駒”、80円切手が琉球張り子の“チンチン馬”です。

 中山人形は、1874年、秋田県平鹿郡平鹿町吉田字中山(現・横手市平鹿町)の樋渡ヨシが義父の野田宇吉から粘土細工を習い、地元の横手押絵や串姉コ(姉様人形)から着想を得て作成したのが最初といわれています。その後、人形の題材は、巡業の歌舞伎からヒントを得た歌舞伎人形やひな人形などへも拡大し、代々受け継がれていきました。ヨシの人形は、雪の中でもめだつようにとの理由から派手な色彩のものが多く、しばしば、花模様が施されています。

 ヨシの孫で三代目(初代は宇吉)を継承した義一は、1928年、仙台の堤 へ陶業の修業に赴き、帰郷後、新たに多くの型を起こしました。義一は1949年から十二支に題材をとった“干支土鈴”の制作を開始。1979年用の年賀切手には、義一の作品として、乙未年の1955年のために作られた“ひつじ鈴”が取り上げられました。今回の年賀切手に取り上げられた“土鈴春駒”を制作したのは5代目を継承した樋渡徹で、初代のヨシからみると曾孫にあたります。

 一方、80円切手に取り上げられた“チンチン馬”は、沖縄県那覇市の中村真理子が製作した琉球張り子です。中村は、張り子を中心とした琉球玩具の復元に取り組み、那覇市指定無形文化財保持者第1号となった古倉保文(1905-2000)の孫で、祖父の晩年から本格的な制作を開始。2000年12月には首里城が世界遺産に登録された記念イベントで張子作りの実演を行ったほか、その後も、県立博物館や那覇市伝統工芸館のイベントに協力しています。
 
 チンチン馬は、琉球王朝時代、国王主催の競馬の日に馬場に急ぐ王様の晴れ姿を模したもので、沖縄の古典的な玩具“イーリムン”の代表的な題材として、米施政権下の沖縄で発行された葉書の印面にも取り上げられました。黄色地に花模様が描かれた箱型の台車を引っ張ると、馬の首が上下に動きだす仕組みになっており、もともとは、箱車を引くときに箱裏にしかけた針金の弦が「チンチン」と鳴るのが名前の由来です。ただし、切手に取り上げられた中村の作品では、音が鳴る仕掛けは施されていません。

 なお、お年玉の小型シートの歴史や、年賀切手と切手に取り上げられた郷土玩具については、拙著『年賀状の戦後史』でも詳しくご説明しておりますので、この機会に、ぜひ、ご覧いただけると幸いです。

 * 僕宛の今年の賀状の中では、(株)明石書店、児玉博昭さん、毛利康武さんから頂戴した3通がアタリでした。この場をお借りして、お礼申し上げます。

 ** 第5回テーマティク出品者の会切手展は、昨日、無事終了いたしました。ご参観いただきました皆様には、この場を借りて、あらためてお礼申し上げます。


 ★★★ トーク・イベントのご案内 ★★★

 2014年1月2日より、東京・両国の江戸東京博物館で大浮世絵展がスタートしますが、会期中の1月24日13:30より、博物館内にて「切手と浮世絵」と題するトーク・イベントをやります。

 参加費用は展覧会の入場料込で2100円で、お申し込みは、よみうりカルチャー荻窪(電話03-3392-8891)までお願いいたします。展覧会では、切手になった浮世絵の実物も多数展示されていますので、ぜひ遊びに来てください。

 なお、下の画像は、展覧会と僕のトーク・イベントについての2013年12月24日付『讀賣新聞』の記事です。

大浮世絵展・紹介記事


 ★★★ 予算1日2000円のソウル歴史散歩 ★★★   

 毎月1回、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で予算1日2000円のソウル歴史散歩と題する一般向けの教養講座を担当しています。次回開催は2月4日(原則第1火曜日)で、ついで、3月4日に開催の予定です。時間は各回とも13:00~14:30です。講座は途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


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