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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 琴欧州引退
2014-03-20 Thu 20:44
 大相撲でヨーロッパ出身として初めて大関になった琴欧洲が、きょう(20日)、現役引退を表明しました。というわけで、琴欧洲の出身国、ブルガリアの切手の中から、“欧洲”がらみのこの1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

       ブルガリア・EU加盟交渉開始

 これは、2000年2月15日、ブルガリアが発行した“EU加盟交渉開始”の記念切手で、EUを示す12の星の輪の中に延びるブルガリア国旗が描かれています。

 第二次大戦後、ながらくソ連の忠実な衛星国だったブルガリアですが、1989年には共産党政権が崩壊し、市場経済が復活します。これに対して、当時のECはブルガリアを含む東欧諸国に対する貿易制限を段階的に解除するとともに、市場経済への移行を財政的に支援するようになりました。

 当初、中・東欧の旧共産圏諸国のEC加盟については、そもそも可能なことか否かという点が議論になっていましたが、1993年6月、コペンハーゲンで開催された欧州理事会は、中・東欧諸国のEC加盟基準(コペンハーゲン基準)を決定。その後、1993年11月のEU発足を経て、1994年3月以降、旧共産主義諸国によるEUへの加盟申請が行われるようになります。ちなみに、ブルガリアが加盟申請を行ったのは、1995年12月14日のことでした。

 ただし、ブルガリアの社会状況とコペンハーゲン基準との隔たりが大きかったため、1999年12月、ヘルシンキで開催された欧州理事会でようやく加盟交渉の開始が決定。翌2000年2月15日、加盟交渉がスタートしました。今回ご紹介の切手は、それを記念して発行されたものです。

 その後も、ブルガリアのEU加盟に関しては、改革が不十分との理由で欧州理事会による再審査が行われるなど紆余曲折がありましたが、最終的に、加盟後も改革を継続するという条件で、2007年1月1日、いわば仮免状態でEU加盟を実現しました。

 ところで、今回引退した琴欧洲は、祖国ブルガリアのEU加盟交渉が始まった後の2002年11月場所で初土俵を踏み、2004年9月場所で新入幕。そして、2005年11月場所後に大関に昇進しています。これを受けて、2006年4月、EUは、祖国ブルガリアのEU加盟より一足先に、12の星の輪をあしらった“欧州旗”をデザイン化した化粧まわしを贈られています。これに対して、“欧州旗”は星が12しかないことから、「12勝しかできない」意味で縁起が悪いとの反発もあったようですが、「残り3つの星は大関が自分の力で勝ち取る」という激励の意味があるとして、丸く収めたのだとか。はたして、その後2008年5月場所では、14勝1敗の成績で初優勝を果たしています。

 すでに、琴欧洲は日本国籍も取得しており、引退後は琴欧洲親方として後進の指導に当たる予定だそうです。まずは「お疲れ様でした」と申し上げたいですな。

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