内藤陽介 Yosuke NAITO
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 OSCE監視団、ウクライナへ
2014-03-22 Sat 16:42
 きのう(21日)、全欧安保協力機構(OSCE)常設理事会の特別会合がウィーンで開かれ、ロシアを含む全会一致で、ウクライナに国際監視団100人を派遣することが決定されました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

       フィンランド・CSCE(1972)

 今回、ウクライナに国際監視団を派遣するOSCEのルーツは、1972年11月22日、フィンランドの提案により、ヘルシンキで開催されたヨーロッパ安全保障協力会議(CSCE)の多国間準備協議が開催されたことに求められますが、これは、その準備協議に際して、フィンランドが発行した記念切手です。

 東西冷戦下で、欧州全体の安全保障について陣営に関係なく話し合うための会議を開催しようという動きは1950年代からありましたが、1969年3月、東側諸国がいわゆるブダペスト・アピールを発して汎ヨーロッパ会議の開催を提案します。

 こうした状況の下で、フィンランドの提案により、1972年11月、CSCE設置に向けた多国間準備協議が開催され、1973年7月以降、NATO諸国・ワルシャワ条約機構諸国・欧州の中立・非同盟諸国による事務レベル協議が繰り返され、1975年8月、いわゆるヘルシンキ最終協定が採択。これを受けて、事実上の鎖国状態にあったアルバニアを除く全欧州諸国と米、カナダの計35カ国によるCSCEが正式に発足しました。

 その後、ソ連ユーゴスラビアの解体に伴って加盟国は増大したことを受けて、1994年12月のブダペスト首脳会議において、現在の欧州安全保障協力機構(OSCE)へと組織変更されました。

 2014年現在、加盟国は57ヵ国で、日本を含むアジア・アフリカ・オセアニアの11ヵ国が協力国として関わるなど、地域的安全保障組織としては世界最大の規模となっています。その目的は、民主主義体制の構築・強化および、基本的人権の保障と保護、武力行使の抑止における、加盟各国の協力と相互尊重で、本部はウィ-ンに置かれています。

 さて、今回、OSCEがウクライナに派遣する国際監視団は文民からなる100名(最大400名の追加派遣が可能)で、「緊張緩和および平和と安定、安全の促進」を目的に、現地時間のきょう(22日)から派遣が開始されます。監視団は、首都キエフを拠点に、ロシア系住民が多い東部のドネツィク(ロシア名ドネツク)、南部オデーサ(ロシア名オデッサ)などで活動し、治安情勢を監視して報告することになっています。

 OSCEの国際監視団については、コソヴォ派遣に際してのカバーというのを以前に見たことがあるのですが、今回のキエフやオデーサはそれとは比べ物にならないくらいの大都市ですからねぇ。いずれ、何らかの関連マテリアルが入手できたら、このブログでもご報告したいと思います。


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