内藤陽介 Yosuke NAITO
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 花まつり
2014-04-08 Tue 11:20
 きょう(8日)は、お釈迦様の誕生を祝う“花まつり”の日です。というわけで、昨年同様、お釈迦様ネタの1枚を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます) 

       慶州石窟案(東洋精版)

 これは、朝鮮戦争中の1952年2月22日、韓国で発行された慶州石窟庵を描く200ウォン切手です。

 切手に取り上げられた石窟庵の仏像は、西暦8世紀頃、新羅の景徳王の時代、宰相の金大城が、当時都の置かれていた慶州近郊に建立したもので、朝鮮美術を代表する傑作とされています。仏像の印相(手の形)は右手指を下に向け地面に触れている降魔印(触地印)の形をとっています。これは悟りを得る前の釈迦がガヤー村(現ブッダガヤー)の菩提樹の下で瞑想にふけっていた際、それを妨害する魔物を調伏した様子を表現したものです。

 慶州石窟庵を題材とした切手は韓国で何度か発行されていますが、写真をもとに原画を構成したものと比べると、今回の切手の仏像とは印象がかなり違っています。まぁ、このあたりはご愛嬌でしょう。

 この切手が発行された当時、朝鮮戦争の戦況は膠着状態に陥っており、韓国・国連軍は首都ソウルを確保していましたが、政府の主要機関などはソウルを離れて釜山に移ったままで、今回ご紹介の切手を製造したのも、釜山の東洋精版印刷社でした。印面が不鮮明で、目打の抜けも良くないのは、そうした事情によるものです。ちなみに、同じデザインで韓国造幣公社が製造した切手の画像を下に貼っておきますが、東洋精版の切手と比べると印刷物としての出来はかなり改善されています。

       慶州石窟庵・韓国造幣公社

 さて、来週土曜日(19日)14:00から、東京・水道橋の日本大学法学部三崎町キャンパス本館2階・第2会議室にて開催のメディア史研究会月例会にて、「ポスタル・メディアと朝鮮戦争」と題する発表を行います。発表は、、(公財)韓昌祐・哲文化財団の研究助成を受けたプロジェクト「郵便学的視点による韓国戦争史の再構成」による成果発表の一部として行うもので、昨年(2013年)夏、バンコクで開催された世界切手展<Thailand 2013>に出品した“Korea and the Cold War 1945-1953”を中心に、切手や郵便物などによって朝鮮戦争とその時代を再構成しようとする試みについてお話しします。

 なお、メディア史研究会はまったく自由な研究会で、会員以外の方でも気楽にご参加いただけますので(予約不要・参加費無料)、よろしかったら、ぜひ、遊びに来てください。

 ちなみに、韓国の仏像と切手については、拙著『切手が伝える仏像』でもいろいろとご紹介しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。


 ★★★ ポスタル・メディアと朝鮮戦争 ★★★

 4月19日(土)14:00から、東京・水道橋の日本大学法学部三崎町キャンパス本館2階 第2会議室(以前ご案内していた会場から変更になりました)にて開催のメディア史研究会月例会にて、昨年(2013年)夏、バンコクで開催された世界切手展<Thailand 2013>に出品した“Korea and the Cold War 1945-1953”の内容を中心に、切手や郵便物などによって朝鮮戦争とその時代を再構成しようとする試みについてお話しします。

 なお、メディア史研究会はまったく自由な研究会で、会員以外の方でも気楽にご参加いただけますので(もちろん、無料)、よろしかったら、ぜひ、遊びに来てください。


 ★★★ 講座「世界紀行~月一回の諸国漫郵」のご案内 ★★★ 

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 東京・江東区亀戸文化センターで、5月から毎月1回、世界旅行の気分で楽しく受講できる紀行講座がスタートします。美しい風景写真とともに、郵便資料や切手から歴史・政治背景を簡単に解説します。受講のお楽しみに、毎回、おすすめの写真からお好きなものを絵葉書にしてプレゼントします!

 詳細は、こちらをご覧ください。


 ★★★ 文京生涯カレッジ(第13期)のご案内 ★★★

 文京学院大学が一般向け(=どなたでも受講できます)にさまざまな講師を招いて行う通年の教養講座「文京生涯カレッジ」の第13期が4月15日から始まります。僕も、7月15・22日に「バスコ・ダ・ガマのインドを歩く」、9月9日に「ドバイ歴史紀行」のお題で登場します。詳細はこちらですので、よろしかったら、ぜひご覧ください。


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 彼女はしわくちゃの手で、給水塔の脚をペチャペチャ叩きながら、そんな風に説明してくれた。(本文より)

 南方占領時代の郵便資料から、蘭印の戦跡が残る都市をめぐる異色の紀行。
 日本との深いつながりを紹介しながら、意外な「日本」を見つける旅。

 出版元特設ページはこちらです。また、10月17日、東京・新宿の紀伊國屋書店新宿南店で行われた『蘭印戦跡紀行』の刊行記念トークの模様が、YouTubeにアップされました。よろしかったら、こちらをクリックしてご覧ください。


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