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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ナスカの地上絵
2014-05-09 Fri 15:14
 ペルー・ナスカの地上絵の研究を行っている山形大学人文学部付属ナスカ研究所は、きのう(8日)、ナスカ市の市街地近郊で新たに現地の家畜リャマ5体をかたどった地上絵を発見したと発表しました。というわけで、今日はこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

       ペルー移住100年

 これは、1999年5月18日に発行された「日本人ペルー移住100年」の記念切手で、ナスカの地上絵の「ハチドリ」とリャマ、それにマチュピチュ遺跡を組み合わせたデザインです。ナスカの地上絵の切手は、もちろん、ペルーからも発行されているのですが、今回のニュースにちなんで、リャマと地上絵の双方が1枚に同居しているモノということでこの1枚を選びました。

 ナスカの地上絵は、ペルーのナスカ川とインヘニオ川に囲まれた乾燥した盆地状の高原の地表面に描かれた幾何学文様や動植物の絵で、1939年6月22日、米国人考古学者のポール・コソックによって発見されました。

 翌1940年、第二次大戦が勃発したため、ペルーにとどまることになったドイツ人数学者・考古学者のマリア・ライヒェがコソックの助手となり、この二人を中心に地上絵の研究が進められることになりました。地上絵の地図作成が始まったのは大戦後の1946年頃からですが、コソックは1948年に帰国し、以後は、ライヒェが研究の中心となります。

 ライヒェは生涯ペルーを拠点に地上絵の研究を進めるとともに、私財をなげうって地上絵の保護にも尽力しました。その生涯は、まさに、地上絵にささげたものといっても過言ではなく、その功績に報いるため、1993年、ペルー政府は彼女に功労十字勲章を授与しています。

 さて、今回、山形大学のチームが発見した地上絵は、いずれも紀元前400-200年ごろに作られたものだとか。これは、今回ご紹介の切手に取り上げられているハチドリの絵よりも古い時代のもので、市街地近郊に位置し、周辺で宅地開発なども進んでいるため、今後、ペルー政府に対して保存を急ぐよう働きかけていく方針だということです。


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 5月15日13:00から、よみうりカルチャー北千住にて、よみうりカルチャーと台湾文化部の共催による“台湾文化を学ぶ講座”の一コマとして、「切手が語る台湾の歴史」という講演をやります。

 切手と郵便はその地域の実効支配者を示すシンボルでした。この点において、台湾は非常に興味深い対象です。それは、最初に近代郵便制度が導入された清末から現在に至るまで、台湾では一貫して、中国本土とは別の切手が用いられてきたからです。今回の講演では、こうした視点から、“中国”の外に置かれてきた台湾(史)の視点について、切手や郵便物を題材にお話しする予定です。

 参加費は無料ですが、事前に、北千住センター(03-3870-2061)まで、電話でのご予約が必要となります。よろしかったら、ぜひ、1人でも多くの方にご来駕いただけると幸いです。


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