内藤陽介 Yosuke NAITO
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 国旗の日(ハイチ)
2014-05-18 Sun 12:16
 今日(18日)は、ハイチでは“国旗の日”の祝日だそうです。というわけで、きょうはこの切手を持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      ハイチ・五輪

 これは、首都ポルトープランスでのスタジアム建設のため、1940年にハイチで発行された寄附金つき切手で、近代五輪の父とされるピエール・ド・クーベルタン男爵を中心にハイチの国旗(市民旗)と五輪旗が描かれています。切手上にある1900年の年号は、同年のパリ五輪にハイチ選手1名が参加したことがハイチ選手団の五輪初参加だったことにちなむものです。なお、1900年のパリ五輪以降、1924年のパリ五輪までハイチ人選手の五輪参加は途絶え、その後は参加と不参加を繰り返しています。

 さて、ハイチの国旗は、フランスからの独立戦争さなかの1803年5月18日、首都ポルトープランスの北方30キロの地点に位置するアーカイェで、独立運動の指導者で独立後の1805年に“ハイチ皇帝”となるジャン=ジャック・デサリーヌによって制定されました。国旗のデザインは、旧宗主国のフランス国旗から、白人を連想させる白を除いて赤と青の二色旗としたものです。

 なお、ハイチではデュヴァリエ父子による独裁体制下では、国旗のデザインも赤と黒の垂直二色旗(政府旗は中央に紋章入り)が採用されていましたが、独裁政権の崩壊後、赤・青の二色旗が復活しました。

 なお、ハイチのみならず、中南米などでは国旗を政府機関によって公的機関にのみ掲げられるの掲げる政府旗(公用旗)と、政府とは無関係の一般市民などでも自由に掲げられる市民旗を区別している国があります。その場合、多くの国では、政府旗は市民旗の中央に国章を置いたデザインとするのが一般的で、ハイチの場合も、今回ご紹介の切手に描かれた市民旗の中央に国章を配したものが政府旗となっています。

 ところで、この切手が発行された1940年のオリンピックは第2次世界大戦のために中止となりましたが、その前の1936年のベルリン五輪では、ハイチ国旗として競技場に掲揚されていたのは市民旗でした。ベルリンの競技場はハイチ政府の公的機関でないためです。ところが、そのデザインが当時のルクセンブルク国旗と全く同一だったことが問題となったため、最終的に、ルクセンブルク側が国旗の中央に王冠を入れることで決着が図られました。

 さて、ことしは、わが国とカリブ共同体(旧英領を中心にカリブの14か国1地域が加盟。ハイチも加盟国です)の事務レベル協議開始後20年が経過した年であるとともに、ジャマイカならびにトリニダード・トバゴとの国交樹立50周年にもあたることから、“日・カリブ交流年”とされています。8月1-3日、東京・墨田区で開催が予定されている<全日本切手展2014>でも、これにちなみ、特別企画としてカリブ切手展を併催の予定です。今後も、同展の事前プロモーションを兼ね、機会を見つけてカリブ共同体加盟諸国・地域の切手をご紹介していきたいと考えておりますので、よろしくお付き合いください。


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