内藤陽介 Yosuke NAITO
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
World Wide Weblog
 “偉大なる首領”没後20年
2014-07-08 Tue 22:47
 朝鮮民主主義人民共和国という名の下に、事実上の金王朝を樹立した金日成が、1994年7月8日に亡くなってから、今日でちょうど20年です。というわけで、今日はこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      万寿台・金日成銅像

 これは、1996年7月8日、金日成の没後2周年に合わせて北朝鮮が発行した「偉大なる首領・金日成同志は永遠に我々とともにある」の切手のうち、金日成が亡くなった直後に万寿台の金日成銅像前に集まって追悼の意を示す北朝鮮の人民の写真が取り上げられています。

 現在、北朝鮮国内にはおびただしい数の金日成の銅像が存在していますが、その最初の一体は、1948年に平壌近郊の万景台革命遺子女学院(現在の万景台革命学院)に建てられたものといわれています。その後、金日成の独裁体制が強化されていくにつれ、彼の銅像は、順次、各道、直轄市人民委員会所在地や規模の大きな市、軍の所在地等に建てられ、1955年8月7日には、彼の抗日活動の最大の事績とされる普天堡戦闘の現場にも建立されました。

 今回ご紹介の小型シートに取り上げられているのは、1972年4月15日、金日成の還暦記念事業の一環として、“金正日の指導”により、平壌の中心部・万寿台にある朝鮮革命博物館の前に建てられたもので、金日成の銅像としては最も有名なものと言ってよいと思います。銅像は高さ約25メートルという巨大なもので、金日成個人崇拝の強化とならんで、この“金正日の指導”の体制が確立したことを内外に示すために建立されました。

 平壌で最も高い丘である万寿台の上に建てられていることもあり、この銅像は、(物理的にも)偉大なる首領が平壌市内を睥睨する格好になっています。今回ご紹介の小型シートでは、また銅像の周囲に集まって哀悼の意を表する人々の様子が描かれており、この銅像を含む彫刻群像の全体像がうかがえるようになっていますが、これを見ると、あらためて、銅像の巨大さが実感できますな。

 ちなみに、現在、万寿台の朝鮮革命博物館前には、金日成像と並んで金正日の巨大な銅像が建立されており、金正恩体制下の2012年にはその両者を取り上げた小型シートも発行されています。こちらについては、いずれ機会があれば、このブログでもご紹介したいと思います。

 さて、以前のブログでも少し書きましたが、現在、、朝鮮戦争を題材とした本を今夏に刊行すべく、準備を進めています。すでに、本文の原稿はできあがっており、現在、粛々と編集作業を進めているところで、ひょっとすると、8月の全日展の前にも見本ができあがってくるかもしれません。正式なタイトルや刊行日などが決まりましたら、随時、このブログでもご案内していきますので、よろしくお願いいたします。


 ★★ 講座「切手を通して学ぶ世界史:第一次世界大戦から100年 」のご案内 ★★ 

       中日・講座チラシ    中日・講座記事

 7月18日・8月29日・9月19日の3回、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、第一次大戦100年の企画として、「切手を通して学ぶ世界史」と題する講座を行います。

 講座では、ヨーロッパ、中東、日本とアジアの3つの地域に分けて、切手や絵葉書という具体的なモノの手触りを感じながら、フツーとはちょっと違った視点で第一次世界大戦の歴史とその現代における意味を読み解きます。

 詳細は、こちらをご覧ください。

 * 左の画像は講座のポスター、右は講座の内容を紹介した5月20日付『中日新聞』夕刊の記事です。どちらもクリックで拡大されますので、よろしかったらご覧ください。
 

 ★★★ 『外国切手に描かれた日本』 電子書籍で復活! ★★★

      1枚の切手には 思いがけない 真実とドラマがある

    外国切手に描かれた日本(表紙)     外国切手に描かれた日本(ポップ) 
    光文社新書 本体720円~

 アマゾン紀伊国屋書店ウェブストアなどで、6月20日から配信が開始されました。よろしくお願いします。(右側の画像は「WEB本の雑誌」で作っていただいた本書のポップです)


 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。
スポンサーサイト

別窓 | 北朝鮮:金正日時代 | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<< 切手歳時記:夏の富士 | 郵便学者・内藤陽介のブログ |  シュワルナゼ元大統領没す>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| 郵便学者・内藤陽介のブログ |
copyright © 2006 郵便学者・内藤陽介のブログ all rights reserved. template by [ALT-DESIGN@clip].
/