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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 キングストン創設の日
2014-07-22 Tue 23:53
 今日(22日)は、現在のジャマイカの首都キングストンが、1692年7月22日のジャマイカ地震で被災したポートロイヤルの避難先として創設された記念日です。というわけで、今日はこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      キングストン・1904年

 これは、1904年にキングストンから英国宛の絵葉書で、絵面には、当時のキングストンの風景が取り上げられています。

 英領ジャマイカの首府は、かつては、島の南部のスパニッシュ・タウンにおかれていました。その防衛のための要塞が築かれた場所がポート・ロイヤルで、ポート・ロイヤルは奴隷貿易の中心として発展し、一時は“世界一裕福な場所”と喪よばれていました。

 しかし、1692年6月7日の大地震により、ポートロイヤルは壊滅的な打撃を受けて崩壊。同年7月22日、近郊の海に面した農地が避難民の避難場所として転用されます。これが、現在の首都であるキングストンのルーツとなりました。

 こうして生まれたキングストンは、1703年に海賊船団ニック・カタニアの砲撃で大きな被害を受けたものの、その後はジョン・ゴフによって、北通り、東通り、西通り、港湾通りを中心とした碁盤の目のように街路が整備され、1716年までにジャマイカ最大の都市へと成長しました。

 こうしたことを受けて、1755年には、政府庁舎がスパニッシュ・タウンからキングストンに移転する決定がなされます。これに対して、スパニッシュ・タウン側も抵抗を示しましたが、キングストンの成長は止められず、1780年までにキングストンの人口は1万1000人に到達。18世紀末の時点では、キングストンには3000以上もの煉瓦造りの建物が立ち並ぶようになり、キングストンの経済力はスパニッシュ・タウンを完全に圧倒するようになりました。ただし、ジャマイカ政庁が官公庁をスパニッシュ・タウンからキングストンに移転する法令を成立させ、正式にキングストンに遷都したのは1872年のことでした。

 こうして順調に発展してきたキングストンですが、1907年の大地震で800人が犠牲となる大きな被害をだし、街のパレード地区の南側の歴史的建造物のほとんどが破壊された。現在の街並みは、この地震の後に再建されたものです。

 今回ご紹介の葉書は、1907年の地震以前のキングストンの街並みを港から北に延びるキング・ストリートを中心にとらえたもので、中央の白い像は、英国海軍の英雄ホレイショ・ネルソン提督の像です。ちなみに、ネルソンは、1777年、ジャマイカ鎮守府司令長官ピーター・パーカー提督の旗艦“ブリストル”に配属されましたが、そこで、パーカーと夫人のマーガレットに気に入られ、半年後には同艦の副長に抜擢され、その後の出世の糸口をつかみんでいます。

 さて、ことし(2014年)は、わが国とカリブ共同体(旧英領を中心にカリブの14か国1地域が加盟。ジャマイカも加盟国です)の事務レベル協議開始後20年が経過した年であるとともに、ジャマイカならびにトリニダード・トバゴとの国交樹立50周年にもあたることから、“日・カリブ交流年”とされています。

 8月1-3日、東京・墨田区で開催が予定されている<全日本切手展2014>でも、これにちなみ、外務省の認定を受けた“日・カリブ交流年”の行事として“カリブ切手展”を併催の予定で、同展では、今回ご紹介した絵葉書を含め、古き良き時代のジャマイカの絵葉書をご紹介するコーナーも設ける予定です。今後も、会期当日まで、同展の事前プロモーションを兼ね、機会を見つけてカリブ共同体加盟諸国・地域の切手をご紹介していきたいと考えておりますので、よろしくお付き合いください。

        
 ★★★ トークイベントのご案内 ★★★ 

 8月2日(土) 14:00より、東京・錦糸町のすみだ産業会館で開催の全日本切手展(全日展)会場内で、新著『朝鮮戦争』の刊行を記念して、トークイベントを開催することになりました。(画像は表紙のイメージ。細かい部分で、若干の変更があるかもしれません)

      朝鮮戦争・表紙

 トークそのものの参加費は無料ですが、全日展への入場料として、3日間有効のチケット(500円)が必要となります。あしからずご了承ください。皆様のお越しを心よりお待ち申しております。
 

 ★★★ 『外国切手に描かれた日本』 電子書籍で復活! ★★★

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