内藤陽介 Yosuke NAITO
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 朝鮮戦争
2014-08-05 Tue 23:40
 全日本切手展の関係で遅くなりましたが、かねてご案内のとおり、えにし書房からあす(6日)発売予定の拙著『朝鮮戦争:ポスタルメディアから読み解く現代コリア史の原点』の現物ができあがりましたので、ご挨拶申し上げます。(画像は表紙カバーのイメージ。クリックで拡大されます)

      朝鮮戦争表紙(実物からスキャン)

 今回の拙著の出版元となっているえにし書房は、切手紀行シリーズ『マリ近現代史』の担当編集者だった塚田敬幸氏が本年6月に彩流社から独立して創業した新しい出版社です。本書は、その創業後最初の書籍の1点として、公益財団法人 韓昌祐・哲文化財団の研究助成を受けた「郵便学的視点による韓国戦争史の再構成」による成果発表の一部として刊行するものです。

 韓国が中国と急速に接近していく一方で、朝戦争以来、“血の盟約”の関係にあった北朝鮮と中国の関係がかつてないほど冷却化しているという現状は、間違いなく、後世の視座から朝鮮半島現代史の転換点と位置づけられることになるでしょう。そうであればこそ、このタイミングで、あらためて、朝鮮半島現代史の原点を振り返り、韓国・北朝鮮の両国が誕生するに至った経緯を押さえておくことは意義のあることではないかと思われます。

 また、わが国の集団的自衛権の行使に関して、日本政府が従来の憲法解釈を変更したことで大きな議論を呼んでいますが、政府による解釈変更への賛否は別として、“集団的自衛権”が実際に行使された具体的な先例として、朝鮮戦争に対して国際社会がどう向き合ったかを押さえておくことは、きわめて現在的な重要性を持っています。

 そこで、本書では、1945年の“解放”以来の南北朝鮮および関連地域の切手や郵便物を駆使して、1945年から朝鮮戦争の休戦が成立する1953年までの朝鮮半島現代史を再構成しようと考えました。具体的には、

 ・北朝鮮によるプロパガンダの嘘は切手や郵便物を見れば見破れる
 ・解放後の朝鮮ではしばらくの間日本時代の切手葉書・消印がそのまま使われ、“解放記念”の切手も日本で作られた。
 ・朝鮮戦争の“国連軍”に参加した米軍以外の各国の軍隊・組織の具体的な活動を切手や郵便物を交えて紹介
 ・朝鮮戦争に志願兵として参加し、捕虜となった在日コリアンの手紙

といった話題も含まれています。

 今回は、創業まもない出版社ということで、本文は2段組とすることで頁数をおさえ、図版もカラーではなくモノクロとすることによってコストを抑え、その分、本体定価も2000円と比較的お求めやすい値段に設定しました。今後、書店などでお見かけになりましたら、ぜひ、お手に取ってご覧いただけると幸いです。

 なお、本書をご自身の関係するメディアで取り上げたい、または、取り上げることを検討したい、という方は、是非、このブログのメールフォームをご利用いただき、ご連絡ください。画像などの資料を、ご要望に応じてお送りいたします。(ただし、8月7-13日は、ソウル出張で日本を離れますので、対応が遅れるかもしれませんが、その際にはあしからずご容赦下さい)

        
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 お待たせしました。約1年ぶりの新作です!

        朝鮮戦争・表紙 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

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