内藤陽介 Yosuke NAITO
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 <PHILAKOREA 2014>開幕
2014-08-08 Fri 00:18
 昨日(7日)、ソウルのCOEXを会場として世界切手展<PHILAKOREA 2014>が開幕しました。僕自身は現地に着いたのが夕方でしたので、午前中の開会式には出席できなかったのですが、夜の“ウェルカム・レセプション”には出席することができました。その席上、ちょっと面白い光景を目にしたので、関連の切手と併せてご紹介したいと思います。(以下、画像はクリックで拡大されます)

      PHILAKOREAケーキカット     韓国・ケーキ(2004)

 左の画像は、ウェルカム・レセプションで切手展が始まったことを祝うセレモニーとして、FIPの鄭会長をはじめお歴々がケーキカットをしている写真です。ケーキカットそのものの切手は探せなかったので、右側には、ケーキを中心にしたお祝いの場面を描いた2004年の切手趣味週間の切手を並べてみました。

 さて、ケーキカットというと日本人にとっては結婚式の定番の行事というイメージが強いのですが、韓国では、結婚式に限らず、物事の始まりに際してケーキカットと行うということは珍しくないそうです。

 ちなみに、結婚式のケーキカットで用いられるケーキは、もともとは、現在の我々がイメージするような、スポンジと生クリームでできているモノではなく、堅いシュガーケーキでした。これは、3段重ねのケーキの下段はパーティの参加者にふるまい、中段は当日欠席した人に後日贈り、上段は夫婦の最初の子供のために保存しておくという意味があったためなのだそうです。当然のことながら、日持ちのする堅いケーキを新婦が一人で切り分けて配ることは困難で、米国では新郎が手を添えて手伝ったことが夫婦としての最初の共同作業とみなされるようになり、後に、結婚式の儀礼として定着するようになったともいわれています。(まぁ、この手の話の常として、異説もいろいろありますが)

 ところで、おじさんたち(失礼!)によるケーキカットという、日本ではまず見られない光景が強く印象に残ったため、ホテルに戻った後、いろいろと調べていたら、韓国でケーキカットに用いられるケーキには土台に餅を使ったものが多く使われているのだとか。(残念ながら、今回のケーキがどうなっていたのかは確認しそびれてしまいましたが…)

 ただし、朝鮮半島での“餅”とされているモノは、日本とは異なり、米粉を水で溶いたものを捏ねて作るもので、日本語でいうと、餅よりも団子に近い味と食感ですので、いわゆる“雪見だいふく”のようなイメージでとらえると、生クリームとあわせても違和感はないということになるのでしょう。逆に言うと、そうした食文化の背景があればこそ、韓国系の企業であるロッテが“雪見だいふく”を商品化したというのも得心がいきます。そう考えると、右側の切手も、なんだか、餅の土台にチョコレートをかけたようにも見えてくるから不思議なものです。
 
 いずれにせよ、先日刊行したばかりの拙著『朝鮮戦争』を含め、朝鮮半島がらみの仕事はそれなりにしてきたつもりではいましたが、まだまだ知らないことがたくさんありますね。今回の滞在はわずか1週間ほどですが、切手展以外にも、現地のことを注意深く観察して、少しでも知見を広げられるように努力しなければ…と気分を新たにした次第です。


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 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

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