内藤陽介 Yosuke NAITO
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 金賞受賞しました!
2014-08-10 Sun 07:20
 ソウルのCOEX開催中の世界切手展<PHILAKOREA 2014>は、審査結果が発表され、僕の出品作品 A HISTORY OF HONG KONG は金賞(92点+特別賞)を受賞しました。というわけで、この切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      香港大学50年

 これは、1961年に香港で発行された香港大学50年の記念切手です。50周年を意味する“GOLDEN JUBILEE”の表示があるので、香港のコレクションでの“金賞”受賞にからめて持ってきました。

 切手に描かれているのは香港大学の校章で、英国風の金獅子は、(創立時の)同大学が英国政府に直接帰属し、学長は英国の香港総督が任命することを反映したものです。また、本のシルエットの中にある「明徳・格物」は、『四書五経』の『大学』にある「古之欲明明徳於天下者、先治其国(古の明徳を天下に明らかにせんと欲する者は、先ずその国を治む)」、「致知在格物(知を致すは物に格るに在り)」から採られたもので、下部のモットーはラテン語で智徳を意味する“Sapientia et Virtus”の文字が入っています。

 さて、20世紀初めの香港では、人口の急増に対応してインフラの再構築が進められましたが、そうしたハード面での対応と並行して、香港政庁は行政機構を拡充すべく、エリートの人材育成に乗り出す必要にも迫られていました。

 このため、1908年、香港総督のフレデリック・ルガードは、聖士提反書院の卒業式で新大学設置の意向を表明。これを受けて、1910年3月16日、香港島の西部、西營盤エリアの丘陵地の16ヘクタールの敷地に香港初の総合大学である香港大学の建設が開始されました。

 その後、1911年の「香港大学堂憲章」公布(今回ご紹介の切手はここから起算して発行されたものです)を経て、1912年3月11日、香港大学が開校し、同月16日までの6日間にわたって各種の記念式典が行われ、記念切手こそ発行されなかったものの、記念の消印が使用されました。

 当初、香港大学は医学部(孫文も学んだ西医書院を改組して発足)と工学部のみでしたが、後に文学部や教育学科などが設置され、総合大学としての体裁が整えられていきます。また、当時の主な教授は外国からの招聘教官であり、中国語系の講義のみ許地山をはじめとする華人教授の担当でした。

  さて、今回の作品は、2012年のインドネシア展に5フレームのテーマティク作品として出品し、LV(大金銀賞)を受賞した作品を初めて8フレームに拡大したもので、自分としては、1ランプアップの金賞(=90点)に到達することが目標でした。今回は90点ギリギリという自分の希望的な予想を超えて、92点のスコアとなり、さらに特別賞まで頂戴し、素直に喜んでいます。これまでご指導・ご支援いただきました皆様には、この場をお借りして、あらためてお礼申し上げます。

 今後は、この作品で、さらに上を目指して頑張っていきたいと思っておりますので、引き続き、よろしくお願いいたします。

 なお、きょうの記事でとりあげた香港大学については、拙著『香港歴史漫郵記』でも詳しくまとめておりますので、機会がありましたら、ご覧頂けると幸いです。

        
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