FC2ブログ
内藤陽介 Yosuke NAITO
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
World Wide Weblog
 ネパールで世界最大の人間国旗
2014-08-24 Sun 17:31
 ネパールの首都カトマンズで、きのう(23日)、3万5000人以上が同市中心部にある広場に集まり、国旗に使われている深紅と青、白のボール紙を手に10分間整列して世界最大の“人間国旗”作りに挑戦しました。これまで、多数の人が集まって国旗を描く人数の現在の世界記録は、今年2月にパキスタンのラホールで達成された2万8957人だそうです。というわけで、今日は、ネパール国旗の切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      ネパール・第1回総選挙

 これは、1959年2月18日、ネパールで発行された第1回総選挙の記念切手で、ネパール地図に当時の国旗が描かれています。ネパールの切手に同国の国旗が取り上げられたのは、この切手が初めてでした。

 ネパールの国旗は、1768年にネパール王国を統一した王室のシャハ家を示す三日月の入った三角旗と、宰相職を世襲で独占したラナ家を示す太陽の入った三角旗をふたつ組み合わせたもので、2つの三角形により、ヒマラヤの山並ならびに同国二大宗教のヒンドゥー教と仏教を意味を表現したものとなっています。もともと、この国旗の太陽と三日月部分には、今回ご紹介の切手に見られるように、それぞれ、顔が描かれていました。

 さて、今回ご紹介の切手の題材となっているネパール最初の総選挙は、1959年、ネパール最初の憲法が公布されたことを受けて実施されました。選挙で大勝したネパール会議派は、インドの支援を受けてビシュウェシュワール・プラサド・コイララ内閣を発足させ、封建的土地制度の改革に着手。さらに、シャハ家、ラナ家、さらに地方貴族のラジャに対する課税を行うなど、民主化改革を進めたため、マヘンドラ国王らと対立。1960年、国王はクーデターを起こして憲法を停止し、内閣・議会を解散してコイララ首相ら政党指導者を逮捕するとともに、1962年、政党の禁止などを定めた新憲法を公布します。その際、それまでの国旗中の太陽と三日月の中の顔を削除した国旗が精鋭され、それが現在のネパール国旗となりました。

 ちなみに、王制廃止を経た後の現在のネパール政府の公式の説明では、三日月と太陽に関して「この国が月や太陽と同じように持続し発展するようにという願いが込められている」と説明しており、国旗のデザインと旧王制は無関係という姿勢を取っています。

     
 ★★★ 講演会のご案内 ★★★ 

 ~韓国文化院 講演会シリーズ2014 『韓日交流史』~
 第9回は内藤陽介「韓国の切手でひも解く韓国近現代史」 です!

 ◇日時:2014年9月5日(金) 開場 18:30 開演 19:00
 ◇会場:韓国文化院 ハンマダンホール
 ◇募集人員:300名様(お申し込みはお一人様2名まで)
 ◇入場無料(事前のお申込みが必要です)
 ◇主催・お問い合わせ先:駐日韓国大使館韓国文化院 03-3357-5970

 ■ 韓国文化院のホームページ・トップの 「イベント応募コーナー」欄(こちらをクリックしてください)からお申し込みいただけます。たくさんの皆様のお申し込みを心よりお待ち申しております。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

 お待たせしました。約1年ぶりの新作です!

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』読書欄、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。
スポンサーサイト




別窓 | ネパール | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<< 最後の残留日本兵、亡くなる | 郵便学者・内藤陽介のブログ |  亀戸天神社の大祭>>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| 郵便学者・内藤陽介のブログ |
copyright © 2006 郵便学者・内藤陽介のブログ all rights reserved. template by [ALT-DESIGN@clip].
/