内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ヘイエルダール100年
2014-10-06 Mon 23:05
 コンティキ号の航海で知られるノルウェーの人類学者・探検家のトール・ヘイエルダールが1914年10月6日に生まれてから、今日(6日)でちょうど100年です。というわけで、今日はストレートにこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      ノルウェー・ヘイエルダール100年

 これは、今年(2014年)4月28日、ノルウェーで発行された“ヘイエルダール生誕100年”の記念切手のうち、航海中のコンティキ号を取り上げた1枚です。国内書状基本料金(20グラムまで)用の無額面永久保証切手ですが、ノルウェーの現行料金だと10クローネ(今日のレートで約160円)となります。

 さて、ヘイエルダールによるコンティキ号の航海は、南米のインカ文明とポリネシア文明との相似点が多いことから、ポリネシア人の祖先が南米から海を渡って渡来したインディオであるとの仮説を立証するため、インカを征服したスペイン人たちが描いた図面に忠実にいかだを作り、実際にいかだでの航海が可能かどうか検証するために行われました。なお、コンティキという船名は、インカ帝国の太陽神ビラコチャの別名にちなんだものです。

 いかだは、1947年4月28日(切手の発行はこの日附にちなんでいます)にペルーのカヤオ港を出発し、フンボルト海流にのって西進し、8000km弱を航海した後、1947年8月7日、仏領ポリネシアのツアモツ諸島ラロイア環礁で座礁。ポリネシア人の祖先がアメリカ・インディアンである可能性が否定できないことを明らかにしました。ただし、彼の航海は、実際には、軍艦に曳航されて陸地から約80kmの地点から漂流実験を開始しているなど、実験上の不備があったほか、現在では、遺伝子分析などの結果も踏まえて、古代社会において南米からポリネシアへの移住はなかったとする見方が支配的になっているそうです。

 ただし、自説の証明のために体を張って大海原に乗り出したヘイエルダールのチャレンジ精神については、研究上の成果という点はともかく、現在なお、多くの人が称賛を惜しまないのは周知の通りで、そのことが今回、彼の祖国ノルウェーでの記念切手発行につながったことは言うまでもありません。


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