内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ベルリンの壁崩壊25周年
2014-11-09 Sun 18:03
 1989年11月9日にドイツの“ベルリンの壁“が崩壊して、きょうでちょうど25年です。というわけで、こんな切手をもってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      西ドイツ・ベルリンの壁崩壊1周年

 これは、1990年11月、同年10月の東西ドイツ統一後まもない時期にドイツが発行したベルリンの壁崩壊1周年の記念切手のうち、崩壊当日、壁の上に集まる人々を描いた1マルク(=100ペニヒ)切手です。

 第二次大戦後の1949年、東西ドイツが発足すると、東ベルリンは(東ドイツを統治していた)ドイツ民主共和国の首都となりましたが、西ベルリンは地理的に西ドイツと離れていたことから、形式上「(西ドイツを統治していた)ドイツ連邦共和国民が暮らす、米・英・仏3か国の信託統治領」となりました。ただし、当初、東西ベルリン間の往来は一般の住民にも可能で、1950年代には東に住んで西に出勤する者や、その逆のケースも少なくありませんでした。

 しかし、東西の往来が自由であるがゆえに、ベルリン経由で東ドイツから西ドイツへの亡命が後を絶たず、東ドイツ経済は深刻なダメージを被ることになります。このため、東西ベルリンの交通を遮断する目的で、東ドイツは1961年8月13日午前0時、東西ベルリン間を結ぶ68の道すべてを閉鎖し、有刺鉄線による最初の“壁”の建設を開始。2日後には石造りの本格的な壁の建設が開始されました。これが、いわゆるベルリンの壁です。

 当時、東ドイツ側は「“壁”は西側からの軍事的な攻撃を防ぐためのもの」と主張していましたが、実際には、東ドイツ国民が西ベルリンを経由して西ドイツへ流出するのを防ぐためのもので、西側へ脱出しようとして、逮捕または射殺された人々も少なくありません。その一方で、東ドイツ政府は、年金支給年齢の満65歳になれば、(国家として年金を支払う必要がなくなるため)無条件で西ドイツへの“移民”の申請を認めています。

 このように、東ドイツ国民を封じ込めていた“壁”ですが、1985年にソ連で始まったペレストロイカの波は東欧にも波及し、1989年5月、ハンガリー政府がオーストリアとの国境を開放すると、ハンガリー経由での亡命を企図して東ドイツ国民が大挙して国外に脱出。“壁”の存在が有名無実化したことに加え、東ドイツ国内でも民主化を求めるデモが活発化したこともあり、同年11月9日、東ドイツ政府は議会の承認を経ずに済む“旅行自由化の政令”を公布。これにより、「東ドイツ国民はベルリンの壁を含めて、すべての国境通過点から出国が認められる」として、“壁”の存在意義は消滅しました。

 なお、この政令は当初、11月10日に公表されるはずでしたが、手違いで前日の9日に公表され、押し寄せた群衆を前に検問が廃止されています。なお、物理的な壁の破壊は、日付が変わった10日未明から始まっており、その意味では、壁崩壊の記念日は9日とも10日ともいえるわけですが、現在では、9日を崩壊の記念日とするのが一般的なようです。


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