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2014-11-20 Thu 23:21
今日(20日)は11月の第3木曜日。言わずと知れた、ボージョレ・ヌーヴォーの解禁日です。というわけで、というわけで、本来なら新刊の拙著『朝鮮戦争』にちなんで、韓国・北朝鮮の切手の中からワインがらみの1枚を持ってきたいのですが、あいにく適当なものがないので、次善の策として、フランスがらみの1枚として、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)
![]() これは、1951年に韓国が発行した国連軍参戦感謝の切手の1枚で、国連マークを挟んで、フランスと韓国の国旗が並べて描かれています。 第二次大戦後のフランスのアジアにおける最大の関心事は、独立を宣言したホーチミンのヴェトミンを制圧し、インドシナ支配を復活させることにあり、朝鮮戦争への関与は消極的なものとならざるを得ませんでした。 それでも、国連の要請に応じて、フランス軍は“フランシス大隊”1400名を朝鮮に派遣。その指揮官は、第二次大戦の英雄で、フランス外人部隊の監察官として“モンクレール”と名乗っていた(外人部隊への入隊の際は本名を変更し、外人部隊特有のアノニマと呼ばれる制度によって偽名にすることが要求されます)ラウル・マグラン・ヴェルヌレーでした。なお、彼は大隊の指揮官となるため、自らの階級を陸軍中将から中佐に下げて参戦するほどの気合を見せています。 フランシス大隊は、1950年11月29日、釜山に到着し、米第2歩兵師団第23連隊の指揮下に入り、1951年1月7-12日には、中国人民志願軍の参戦を得て攻勢に転じた朝鮮人民軍の進撃を江原道南部の原州で食い止め、2月には京畿道楊坪の砥平里で中国人民志願軍第39軍配下の3個師団の集中攻撃を4日間にわたって防ぎきり、国連軍再反撃の土台を固めました。現在でも、当時、フランス軍の司令部が置かれていた砥平醸造場には記念碑が建てられています。 また、1951年10月の“ハート・ブレイク・リッジの戦い”では、一月にも及ぶ激戦の結果、フランス軍は60名の戦死者と200名の戦傷者を出しており、朝鮮戦争に参加したフランス軍将兵の総数は累計3421名中、戦争の全期間を通じての死者は261名に及んでいます。 なお、このあたりの事情については、拙著『朝鮮戦争』でもいろいろとご説明しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。 ★★★ インターネット放送出演のご案内 ★★★ ![]() 毎週水曜日、インターネット放送・チャンネルくららにて、内藤がレギュラー出演する番組「切手で辿る韓国現代史」が配信されています。青字をクリックし、番組を選択していただくとYoutube にて無料でご覧になれますので、よろしかったら、ぜひ、ご覧ください。(画像は収録風景で、右側に座っているのが主宰者の倉山満さんです) ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★ 毎月1回(原則第1火曜日:1月6日、2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。 次回開催は1月6日(都合により、12月はお休みをいただきます)で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。 ★★★ 内藤陽介の最新刊 『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 本体2000円+税【出版元より】 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る! 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました! ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★ 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。 |
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