内藤陽介 Yosuke NAITO
http://yosukenaito.blog40.fc2.com/
World Wide Weblog
 マラッカに行ってきました
2014-12-01 Mon 07:32
 おととい(29日)、切手展の作品搬入を無事に終え、きのう(30日)は1日フリーになりましたので、クアラルンプールから少し足を延ばして、日帰りでマラッカに行ってきました。というわけで、今日はこんなモノをご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      英領インド切手・マラッカ消

 これは、1861年、マラッカで使用された英領インド切手です。

 現在のマラッカの地は、1396年、シュリヴィジャヤ王国の最後の王子パラメスワラがマラッカ王国を建国して以来、香辛料貿易における重要な東西中継港として繁栄していましたが、1511年にポルトガルのインド総督アフォンソ・デ・アルブケルケによって征服されてポルトガル領となりました。その後、1641年にはオランダ東インド会社がジョホールのスルターンの援助を得て、マラッカを占領しましたが、ナポレオン戦争後の1824年に結ばれた英蘭協約で、マラッカ海峡より西側は蘭領、東側は英領と定められたことから、スマトラで英国が影響下に置いていたアチェ王国と交換に英領となりました。これを受けて、1826年、マラッカはペナンやシンガポールとともに英領海峡植民地の一部となります。

 海峡植民地に相当する地域と欧米との郵便交換の資料としては、1806年にペナン島から差し出された郵便物が、現在確認されている郵便印の最古の使用例です。当初、往来する船舶の幸便に託されていた郵便交換は、海峡植民地成立後の1837年、英国東インド会社がこの地域の郵便事業の独占権を得たことで定期的に行われるようになり、1854年以降は、料金徴収のため、マラッカ、ペナン、シンガポールに英領インド切手が持ち込まれて使用されるようになりました。その際、マラッカではB109、ペナンではB147、シンガポールではB172の抹消印が使用されています。今回ご紹介の切手は、そのうちのB109のマラッカ局の印が押されたモノというわけです。

 ちなみに、マラッカの郵便局は、市内中心部、オランダ広場に面した博物館の建物の一角にあります。昨日はあいにく日曜日で中には入れませんでしたが、外観はこんな感じでした。

      マラッカ郵便局     マラッカ郵便局(建物全体)
 
 左側の写真が郵便局の正面、右側の写真が、郵便局を含む建物全体(郵便局は画面では建物の一番奥のスペースになります)の写真です。オランダ統治時代に建てられた煉瓦色の建物は、B109 の抹消印が使用されていた時代を髣髴とさせるもので、なかなか灌漑深いものがありました。

 さて、今回の世界切手展<MALAYSIA 2014>は、マラッカおよびペナンでの1854年の切手使用開始から160周年になるのを記念しての開催だそうです。きょうは現地時間の朝10時から開会式が行われますが、審査員とコミッショナーは、その前の9時に集合がかかっていますので、僕もこれから朝食を済ませて会場に行くつもりです。開会式の様子などは、明日のブログでご報告できれば…と考えております。


 ★★★ インターネット放送出演のご案内 ★★★

      チャンネルくらら写真

 毎週水曜日、インターネット放送・チャンネルくららにて、内藤がレギュラー出演する番組「切手で辿る韓国現代史」が配信されています。青字をクリックし、番組を選択していただくとYoutube にて無料でご覧になれますので、よろしかったら、ぜひ、ご覧ください。(画像は収録風景で、右側に座っているのが主宰者の倉山満さんです)

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:1月6日、2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は1月6日(都合により、12月はお休みをいただきます)で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


 ★★★ ポストショップオンラインのご案内(PR) ★★★

 郵便物の受け取りには欠かせないのが郵便ポストです。世界各国のありとあらゆるデザインポストを集めた郵便ポストの辞典ポストショップオンラインは海外ブランドから国内製まで、500種類を超える郵便ポストをみることができます。
スポンサーサイト

別窓 | 英領マライ | コメント:0 | トラックバック:0 | top↑
<< <MALAYSIA 2014>開幕 | 郵便学者・内藤陽介のブログ |  切手で訪ねるふるさとの旅:東北 >>
この記事のコメント
コメントの投稿
 

管理者だけに閲覧
 

この記事のトラックバック
| 郵便学者・内藤陽介のブログ |
copyright © 2006 郵便学者・内藤陽介のブログ all rights reserved. template by [ALT-DESIGN@clip].
/