内藤陽介 Yosuke NAITO
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 クランタン州などで大洪水
2014-12-28 Sun 16:21
 30年に一度といわれる大雨により、マレーシアでは、きょう(28日)までに北部クランタン州など5つの州の街や村が水に浸かり、16万人が避難を余儀なくされています。亡くなられた方のご冥福をお祈りするとともに、被災者の方には心よりお見舞い申し上げます。というわけで、きょうはクランタンに関連する切手として、この1枚です。(画像はクリックで拡大されます)

      クランタン・半田印

 これは、第二次大戦中、日本占領下のクランタンで発行された半田印加刷の切手です。
 
 クランタン州の州都コタバルは、真珠湾攻撃よりも1時間20分前の1941年12月8日午前1時30分(日本時間)、佗美浩少将率いる第18師団佗美支隊が上陸作戦を開始し、いわゆる太平洋戦争の最初の戦闘が行われた場所です。その後、日本軍は12月中にクランタン州、トレンガヌ、クダー、プルリス、ペナンの各州を制圧し、翌1942年2月15日のシンガポール陥落によってマレー半島全域を制圧しました。

 日英開戦によって中断されていた郵便業務は、日本軍の占領下で順次再開されていくことになりますが、クランタン州に関しては1942年6月1日になって、ようやく、今回ご紹介の半田印加刷の切手が発行されて郵便業務の再開となりました。

 半田印切手は、占領以前のクランタン州の切手に、占領下での新額面を加刷し、クランタン州知事官房主事(実質的な州知事秘書)の半田新十郎の認印を押して発行されたものです。認印が押されたのは、郵便局から世紀に売り出された切手の枚数を確認するための措置でした。

 なお、郵便業務の再開後、切手に押す認印としては、半田の印ではなく、占領行政のトップであるクランタン州知事(陸軍司政長官)砂川泰の印が適切であるとの指摘が軍関係者からあったため、半田印加刷切手に次いで、占領下のクランタン州では砂川印加刷の切手が発行・使用されています。

 さて、マレーシアと言えば、今月上旬の世界切手展で行ってきたばかりの国ですから、今回のニュースは何とも胸が痛みます。まずは、天候が回復し、一日も早く被災地の復旧・復興が進むことをお祈りしております。


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 毎週水曜日、インターネット放送・チャンネルくららにて、内藤がレギュラー出演する番組「切手で辿る韓国現代史」が配信されています。青字をクリックし、番組を選択していただくとYoutube にて無料でご覧になれますので、よろしかったら、ぜひ、ご覧ください。(画像は収録風景で、右側に座っているのが主宰者の倉山満さんです)

 
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