内藤陽介 Yosuke NAITO
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 世界の寄附金つき切手(新連載)
2015-01-06 Tue 13:23
 ご報告が遅くなりましたが、雑誌『キュリオマガジン』2015年1月号から、新連載「世界の寄附金つき切手」を始めました。文字通り、世界の寄附金つき切手のうち、名品と呼ばれるものを1年間にわたってご紹介していこうという内容です。で、初回の今回は、オーソドックスにこの切手を取り上げました。(画像はクリックで拡大されます)

      ニューサウスウェールズ・寄附金つき

 これは、1897年にオーストラリアのニュー・サウス・ウェールズで発行された世界最初の寄附金つき切手のうち。高額の2ペンス半切手です。

  ニュー・サウス・ウェールズはオーストラリア東南部の州で、同国最初のイギリスの入植地です。州都のシドニーはオーストラリア最大・最古の都市で、2000年にはオリンピックも開催されたことで知られています。なお、今回ご紹介の切手が発行された当時のオーストラリアでは、州ごとに切手が発行されており、オーストラリア連邦として統一された共通の切手が発行されるようになるのは、1913年のことでした。

 さて、そのニュー・サウス・ウェールズでは、ヴィクトリア女王の即位60周年にあわせて、1897年6月、結核療養施設の基金を集める目的で、今回ご紹介しているような豪華な寄附金つき切手を発行しました。これが、世界で最初の寄附金つき切手となります。

 切手の額面はそれぞれ1ペニーと2ペンス半ですが、その12倍(当時の英国および英領の多くは12進法です)の1シリング(12ペンスに相当)と2シリング6ペニーで販売され、その差額分が結核療養施設にあてられました。

 額面に比べてはるかに高額で販売するということもあって、これらの切手は、当時としては珍しい多色刷(凸版)で、2ペンス半の切手には目打部分に金色も用いられています。ただし、切手上には女王の即位60年を示す表示や結核療養施設などの文字はあるものの、肝心の売価の表記はありません。

 なお、雑誌『キュリオマガジン』は全国の書店、切手・コイン商のほか、インターネット書店でもお求めになれます。実物をお見かけになりましたら、ぜひ、お手に取ってご覧いただけると幸いです。 


 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

       ミズーリの消印

 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:1月6日、2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は1月6日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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