内藤陽介 Yosuke NAITO
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 モザンビークのワニ
2015-01-13 Tue 23:19
 モザンビーク北西部のテテ州で行われた葬儀で、自家製の伝統酒フォンベを飲んだ人が次々と中毒症状を起こし、昨日(12日)までに69人が死亡。依然として30人以上が入院し、治療を受けているそうです。原因としては、フォンベに非常に毒性の強いワニの胆汁が混入していた可能性があるとか。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      モザンビーク会社・ワニ

 これは、1937年にモザンビーク会社領で発行されたワニの切手です。

 ヴァスコ・ダ・ガマの航海以来、現在のモザンビーク沿岸はポルトガルのインド洋進出の重要な拠点となっていましたが、内陸の開発はながらく放置されていました。

 列強諸国によるアフリカの分割が進む中で、1891年、財政破綻に陥っていたポルトガルは、借款の担保として、英仏資本のモザンビーク会社にモザンビーク中央部の行政権を与えます。同社には警察権や徴税権、通貨発行権や郵便事業権などが与えられ、鉄道の建設や鉱山の開発、農場経営などがすすめられましたが、司法権はポルトガルのモザンビーク政庁が保持し、裁判所の運営経費などは同社が負担していました。

 さて、今回問題となったテテ州は、旧モザンビーク会社領に含まれる地域ではないのですが、旧モザンビーク会社領とは隣接する地域ですので、現地には、この切手に描かれているようなワニが実際にいるのかもしれません。まぁ、ワニ肉というのは種類によっては食用にもなりますので、今回のお酒の中毒も、素人が食肉の処理を誤った結果ということなのかもしれません。それにしても、「フグは喰いたし 命は惜しし」とは聞いたことがありますが、それがワニに置き換わることもあるとは思いもよりませんでしたな。

 
 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

       ミズーリの消印

 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は2月3日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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