内藤陽介 Yosuke NAITO
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 サウジのアブドラ国王崩御
2015-01-24 Sat 11:42
 きのう(23日)、サウジアラビアのアブドゥッラー・ビン・アブドルアジズ国王(以下、アブドラ国王)が崩御され(享年・推定90歳)、新国王には異母弟のサルマ-ン皇太子が即位しました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      サウジ・アブドゥッラー国王即位

 これは、2005年に発行されたアブドラ国王即位ならびに異母弟のスルタン皇太子(王太子)の立太子記念切手で、右側に国王、左側に皇太子の肖像が取り上げられています。なお、スルタン皇太子は、2011年10月に薨去され、異母弟のナエフ元内相が皇太子となりましたが、ナエフ皇太子も2012年に亡くなり、その後は、異母弟のサルマン元国防相が皇太子を務めていました。

 亡くなったアブドラ前国王は、1924年、サウジアラビア初代国王イブン・サウードの37人の息子の1人として生まれました。1963年にはサウジ国家警備隊の長官に、1982年6月に皇太子となり、第一副首相に就任。1995年、異母兄のファハド国王が脳卒中で倒れた後は、事実上の摂政となり、2005年、ファハド国王の死に伴い、第6代国王(兼首相)として即位しました。
 
 摂政・皇太子時代の2002年にはいわゆるアラブ和平構想を提唱。イスラエルのと和平条約とイスラエルの国家承認、さらにはアラブ諸国とイスラエルとの国交樹立の代償として、イスラエル側に、パレスチナ自治政府占領地区のほとんど全部を返還し、パレスチナ自治政府を承認することを求めるという内容で、アラブ連盟の首脳会議が全会一致で可決し、イスラエルのシャロン首相からも歓迎されました。ただし、例によって、具体的な交渉に入ると、総論賛成・各論反対で議論はまとまらず、構想の実現には至っていません。

 また、2001年の米国同時多発テロで実行犯の多くがサウジ出身者だったこともあり、その後の米国による“テロとの戦い”では米国と緊密に協力。イスラム過激派の台頭を警戒し、昨年は“イスラム国”掃討に向けた有志連合の空爆作戦に加わっています。

 国内政治では、石油依存型経済からの脱却をめざし、科学技術研究を推進するため2009年にアブドラ国王科学技術大学を開校。2013年には国の諮問評議会にはじめて女性評議員を登用するなどの穏健改革派として知られていました。

 なお、サルマーン新国王は、長年にわたり首都リヤド知事を務めた人物で、石油政策や穏健外交、緩やかな社会改革などの路線はおおむね継承されるものとみられています。

 謹んでご冥福をお祈りいたします。


 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

       ミズーリの消印

 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:2月3日、3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は2月3日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

 本書のご注文は版元ドットコムへ。同サイトでは、アマゾン他、各電子書店での注文ページにリンクしています。また、主要書店の店頭在庫も確認できます。

 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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