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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ヤルタ会談の記念碑建立
2015-02-06 Fri 23:54
 第二次大戦末期のヤルタ会談から70年になるのを記念して、昨日(5日)、会談時の米英ソ三国首脳の記念碑が当時の会談場所の近くに設置されました。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      ロシア・ヤルタ会談

 これは、1995年にロシアで発行された第二次世界大戦勝利50周年の記念切手のうち、ヤルタ会談を取り上げた1枚で、世界地図を背景に、会談時に撮影された三国首脳(左から、英国のチャーチル、米国のローズヴェルト、ソ連のスターリン)の写真を組み合わせたコラージュのデザインとなっています。

 ヤルタ会談は、1945年2月4-11日、クリミア半島ヤルタのリヴァディア宮殿(旧ロシア皇帝ニコライ2世の離宮)で行われた米英ソの三国首脳会談で、第二次世界大戦後の処理について、米英4国によるドイツの分割統治やポーランドの国境策定、エストニア、ラトビア、リトアニアのバルト三国の処遇などが決められました。また、戦後の発足が議論されていた国際連合の投票方式について、英米仏中ソ連の5カ国(後の国際連合常任理事国メンバー)に拒否権を与えることも併せて決められています。

 対日戦争については、日露戦争で旧帝政ロシアが失った権益をソ連が回復することの代償として、ドイツ降伏後2-3ヶ月後を目途にソ連が日本に対して宣戦布告を行うことも正式に決定されました。これを根拠として、1945年8月、ソ連は日本に対して宣戦を布告して千島列島、樺太など不法に占領し、現在まで続く北方領土問題が起こることになりました。

 さて、今回、除幕式が行われた記念碑は、今回ご紹介の切手の元になった写真を再現したもので、高さ3.2m。10年前の階段60周年にあわせて、ロシアの彫刻家ツェレテリが制作していましたが、当時、ヤルタを統治していたウクライナがスターリン像の設置を拒否したため、その後お蔵入りの状態が続いていました。ところが、昨年3月、ロシアがクリミア併合を宣言し、ヤルタもロシアの実行支配下に置かれるようになったことで、今回の記念碑設置となったというわけです。

 当然のことながら、ウクライナは、ロシアによるクリミア併合そのものを認めていないという立場から、今回の記念碑設置にも反発しているわけですが、明日(7日)は北方領土の日でもあるわけですから、わが国の外務省も「記念碑は北方領土の不法占拠を正統化するもので、極めて遺憾である」くらいのことは言って然るべきでしょうな。


 ★★★ イベント「みんなで絵手紙」(2月8日)のご案内 ★★★

      狛江絵手紙チラシ・表     狛江絵手紙チラシ・裏

 2月8日(日) 10:00-17:00に東京・狛江のエコルマホールにて開催のイベント「みんなで絵手紙 見て、知って、書いて、楽しもう」のトークイベントに内藤陽介が登場します。内藤の出番は13:30-14:15。「切手と絵・手紙」と題してお話しする予定です。是非、遊びに来てください。主宰者サイトはこちら。画像をクリックしていただくと、チラシの拡大画像がごらんになれます。


 ★★★ 講座「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」(2月20日)のご案内 ★★★ 

       ミズーリの消印

 2月20日13:00~14:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「切手と郵便物に刻まれた“終戦”」と題する講座を行います。

 2015年は第二次世界大戦の終戦から70周年にあたります。終戦の年の1945年はあらゆる意味で社会が激変した年ですが、その影響は切手や郵便物にもさまざまな痕跡を残しています。今回の講座では、当時の切手や郵便物を読み解いていくことで、一般の歴史書では見落とされがちな終戦の諸相を、具体的なモノの手触りとともに明らかにしてみたいと思っています。

 詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、日本の降伏文書調印が行われた米軍艦ミズーリ号から降伏文書調印日に差し出された郵便物の一部分です) 

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 毎月1回(原則第1火曜日:3月3日、3月31日)、よみうりカルチャー(読売・日本テレビ文化センター)荻窪で下記の一般向けの教養講座を担当します。

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 次回開催は3月3日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『朝鮮戦争』好評発売中! ★★★ 

        朝鮮戦争表紙(実物からスキャン) 本体2000円+税

 【出版元より】
 「韓国/北朝鮮」の出発点を正しく知る!
 日本からの解放と、それに連なる朝鮮戦争の苦難の道のりを知らずして、隣国との関係改善はあり得ない。ハングルに訳された韓国現代史の著作もある著者が、日本の敗戦と朝鮮戦争の勃発から休戦までの経緯をポスタルメディア(郵便資料)という独自の切り口から詳細に解説。解放後も日本統治時代の切手や葉書が使われた郵便事情の実態、軍事郵便、北朝鮮のトホホ切手、記念切手発行の裏事情などがむしろ雄弁に歴史を物語る。退屈な通史より面白く、わかりやすい内容でありながら、朝鮮戦争の基本図書ともなりうる充実の内容。

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 *8月24日付『讀賣新聞』、韓国メディア『週刊京郷』8月26日号、8月31日付『夕刊フジ』、『郵趣』10月号、『サンデー毎日』10月5日号で拙著『朝鮮戦争』が紹介されました!


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