内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ウィーン体制200年
2015-06-09 Tue 23:50
 1815年6月9日にウィーン議定書が調印され、いわゆる“ウィーン体制”が発足してから、きょうでちょうど200年です。というわけで、こんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      キャスル・オブ・グッド・ホープ葉書  キャスル・オブ・グッド・ホープ・実物

 左は、現在の南アフリカ共和国の前身、南アフリカ連邦時代に発行された絵入りはがきで、ケープタウンのキャスル・オブ・グッド・ホープ(以下、キャスル)が取り上げられています。右側は、現在のキャスルの画像です。

 1488年に喜望峰を“発見”したのはポルトガル人のバルトロメウ・ディアスでしたが、1652年、この地に最初の植民地としてケープタウンを築いたのはオランダ人でした。その後、ナポレオン戦争中の1806年、英国はそれまでオランダ領だったアフリカ南端のケープ植民地を接収し、1815年のウィーン議定書により、正式に英領として編入します。

 今回ご紹介の葉書に取り上げられているキャスル・オブ・グッド・ホープは、もともとはオランダ東インド会社の総督の居城として1666-79年にかけて建てられた城砦でした。五角形に囲まれた城壁の一辺は175メートルで、高さ10メートル。現在でも西ケープ陸軍の司令部として使われていますが、その一部は公開されています。

 鐘楼のある正門はケープタウンを代表する建造物として有名です。城砦の完成当時、正門は海側に設けられていましたが、鐘楼のある現在の門は1683年に現在の位置に建てられました。鐘はアムステルダムで製造されたもので1697年に据え付けられ、定時に鳴らされるだけでなく、危機が迫った時や火事の時、さらには葬儀の際に鳴らされてきました。現在でも、特別の行事などがある際には、鐘が鳴らされるそうです。

 正門の上部に刻まれているのは、王冠を戴き、剣と7本の矢を持つライオン、すなわち、オランダの国章です。その下には、オランダ東インド会社の本国内オフィスが置かれていたホールン、デルフト、アムステルダム、ミッデルブルグ、ロッテルダム、エンクホイゼンの各都市の紋章の盾が掲げられており、その両脇には、東インド会社を示すVOCのモノグラムも刻まれているなど、オランダ時代の名残が色濃く残っています。下に、その部分の画像を貼っておきましょう。

      キャスル・オブ・グッド・ホープ・紋章

 なお、1815年のウィーン議定書以前のオランダ統治時代の名残が、現在の南アフリカ共和国にもどのように残されているかという点については、拙著『喜望峰』でもいろいろとご紹介しておりますので、機会がありましたら、ぜひご覧いただけると幸いです。

 
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