内藤陽介 Yosuke NAITO
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 「昭和」激動の時代
2015-08-03 Mon 15:13
 ご報告が遅くなりましたが、雑誌『キュリオマガジン』8月号ができあがりました。今回は、終戦70年のタイミングに合わせて、巻頭では「コレクターズ・アイテムに見る戦中戦後の日本:『昭和』激動の時代」と題する特集を組んでおり、僕も、通常の連載に加え、「昭和切手」と題するコラムを寄稿しています。その記事の中から、こんなモノをご紹介します。(画像はクリックで拡大されます)

      スマトラ新生(昭和切手無加刷)

 これは、日本占領下のオランダ領東インド(蘭印)スマトラ島のタンジョンバレイで、昭和切手に“スマトラ新生記念”の特印を押したオンピースです。

 昭和切手は、大日本帝国の正式な版図(いわゆる内地はもとより、日本の統治下にあった朝鮮半島台湾、南洋群島など)のみならず、日本軍が占領したアジア各地にも持ち込まれて使用されていたほか、終戦後、日本の旧支配地域で、無加刷のみならず、加刷加捺の台切手等として暫定的に使用されていたケースもあります。まさに、“昭和の戦争”を象徴するスケールの大きな切手だったわけで、今回の記事では、そうした面を強調した内容でまとめてみました。

 今回ご紹介の画像は、1943年3月13日、近衛師団が北部スマトラの中核都市、メダンを占領してから1周年になるのにあわせて、タンジョンバラ(消印上の表記は“タンジョンバレイ”。メダンの北方160キロの地点にある東海岸州の港町)で使用された記念印です。当時の占領当局は、日本軍によるスマトラ占領を、オランダ支配を駆逐したスマトラ島の“新生”であると主張していたため、こうした印が使用されたわけです。ちなみに、当時の“スマトラ新生”の記念日としては、1942年にスマトラでの日本軍政が開始された3月27日とする記念印も使用されています。

 消印には、椰子の木の生えたスマトラ島(いかにもステレオタイプな表現ですが…)に翻る日章旗に加え、“八紘一宇”のスローガンが入っているのも、時代が偲ばれていい感じです。

 なお、日本占領時代のスマトラ島については、拙著『蘭印戦跡紀行』でもいろいろと書いておりますので、機会がありましたら、ぜひお手に取ってご覧いただけると幸いです。


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