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内藤陽介 Yosuke NAITO
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 シンガポール独立50年
2015-08-09 Sun 10:31
 1965年8月9日にシンガポール共和国がマレーシアから分離独立してから、きょうでちょうど50年です。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      シンガポール・5ドル(1948)

 これは、1948年に英領時代のシンガポールで発行された5ドル切手です。

 第二次大戦以前、英国支配下のマレー半島は、①ペナンマラッカ、シンガポールを中心とした直轄の海峡植民地、②スルタンを通じて間接統治を行うマレー連邦州(ペラ、スランゴール、ヌグリ・スンビラン、パハン)と、③マレー連邦への加盟を拒否したスルタンの非連邦州(ジョホールクランタンクダトレンガヌ)に分かれていました。

 第二次大戦中、これらの地域は日本軍に占領されましたが、戦後、日本軍が撤退すると英国は植民地支配の再開にあたって、シンガポールを除くマレー半島をすべてマラヤ連合として統合しようと考えます。このときのマラヤ連合の構想では、スルタンの権限を縮小し、各州に配置される英国人知事が行政を担当することになっていたほか、中国系やインド系を含むすべての人種に平等な市民権を与えるなどの方針となっていました。

 このため、人口的には多数派を占めていながら、経済的には少数派の華人の後塵を拝し続けてきたマレー人は、英国の提案した“平等”に猛反発。このため、一応、1946年にマラヤ連合は発足したものの、イギリスは翌1947年にマラヤ連合との間でマレー人の特権を認める連邦協定を結び、1948年に英領マラヤ連邦が正式に発足します。この過程で、海峡植民地は解体されてペナンとマラッカは英領マラヤ連邦に吸収され、シンガポールは同連邦とは別の英領植民地となりました。

 今回ご紹介の切手は、こうした英領マラヤの再編に対応して、1948年に発行された普通切手のうちの最高額面で、“シンガポール切手”としては最初の1枚です。

 その後、以後10年間の独立運動を経て、1957年8月31日にマラッカでマラヤ連邦の独立が宣伝されると、翌1958年、シンガポールは英連邦内の自治州となり、外交・国防を除く内政自治権を獲得。1959年にシンガポール自治政府が発足します。

 さらに、1963年、シンガポールは、英領サラワク、同サバ、マラヤ連邦と合流して、マレーシア連邦の一部になりましたが、華人とマレー人の対立から、2年後の1965年8月9日、シンガポールは追放同然の形で分離独立を余儀なくされました。これが、現在のシンガポール国家の直接のルーツです。


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