内藤陽介 Yosuke NAITO
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 聖骸布のレプリカ、西宮で公開
2015-09-26 Sat 10:33
  十字架で処刑された直後のイエス・キリストの遺体を包んだとされる“聖骸布”の原寸大レプリカが、きょう・あす(26・27日)、兵庫県西宮市のカトリック夙川教会で公開されるそうです。というわけで、きょうはこの切手です。(画像はクリックで拡大されます)

      ヴァチカン・聖骸布(2015)

 これは、ことし(2015年)、ヴァチカンが発行した“トリノの聖骸布”の切手です。

 聖骸布とは、イエス・キリストが磔刑に処せられて亡くなった後、その遺体を包んだとされる布で、かつては、聖ヴェロニカの聖骸布、自印聖像など、複数が存在していましたが、現在では、主要なものとしては、イタリア・トリノの聖ヨハネ大聖堂に保管されている“トリノの聖骸布”しか存在していません。

 トリノの聖骸布は、縦4.36m、横1.1mの杉綾織の亜麻布で、男性の全身像が転写されているように見えます。1353年、フランス・リレのシャルニー家が所有しているところを発見され、その後、何人かの手を経て、1453年にサヴォイア家(1861-1946年の統一イタリア王国の王家)が入手し、1578年、同家の拠点であるトリノへ移されました。

 聖骸布は、発見以来、キリストの遺骸を包んだ布であると信じられてきましたが、その真偽について確証はなく、教皇クレメンス7世(在位1523-34)は、これを布に描いた絵であると宣言。“神聖物”とされないよう、展示にあたっては蠟燭を点けない、香を焚かないなどの条件をつけました。なお、1988年にオックスフォード大学、アリゾナ大学、スイス連邦工科大学によって行われた放射性炭素年代測定(炭素14法年代測定)の結果、聖骸布に用いられている布は1260年から1390年の間に作られたものと推定されるとの結果が出ています。ただし、聖ヨセフ病院の外科医長ピエール・バルベの再現実験によって、聖骸布の陰影は誰かによって人為的に描かれたのではなく、実際に磔刑にされた人物(ただし、それがイエス・キリストであるか否かは不明)によるものであることが医学的に確認されています。

 1946年、イタリアで王制が廃止され、サヴォイア家が国外退去処分となった後も、聖骸布の所有権は同家が有していましたが、1983年、ローマ教皇に譲渡され、現在はトリノ大司教が管理しています。

 通常は一般公開されていませんが、その代わり、レプリカが聖骸布博物館に展示されており、大聖年にあたる2000年に一般公開された後、2002年の修復作業を経て2010年に修復後初めて一般公開されました。

 ことしは、サレジオ修道会創立者である聖ヨハネ・ボスコ(1815-1888)の生誕200年にあたっていることから、6月21-22日の両日、教皇フランシスコがトリノを司牧訪問するとともに、記念行事の一環として、4月19日から6月24日まで聖骸布の特別公開が行われ、世界中から200万人以上が見学に訪れました。ちなみに、今回、夙川教会で公開されるレプリカは、聖骸布公開期間中の5月、聖骸布研究に長年取り組んできた東京都調布市のガエタノ・コンプリ神父に対して、イタリア・トリノの大司教がその功績を認めて、トリノ教区から原寸大のレプリカを贈られたものです。


 ★★★ トークイベント「切手に見る美女たち」のご案内 ★★★ 

 10月8日(木) 18:30-20:30 東京・飯田橋の東京ボランティアセンター(JR飯田橋駅横・ラムラ・セントラルプラザ10階)で、日本ガルテン協会主催のリレー講座に内藤が登場。『日の本切手 美女かるた』の著者として「切手に見る美女たち」と題するトークを行います。

 参加費は、ガルテン協会会員の方2000円(一般3000円)で、お茶とお菓子がつきます。詳細はこちらをご覧いただくか、NPO日本ガルテン協会(講座担当宛・電話 03‐3377-1477)までお問い合わせください。皆様のご参加をお待ちしております。  

 ★★★ 講座「アウシュヴィッツの手紙」(10月16日)のご案内 ★★★ 

     ポーランド・アウシュヴィッツ解放30年   アウシュヴィッツの労務風景

 10月16日(金) 19:00~20:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「アウシュヴィッツの手紙」と題する講座を行います。

 第二次大戦中、ポーランド南部のアウシュヴィッツ(ポーランド語名・オシフィエンチム)は、ナチス・ドイツの強制収容所が置かれ、ユダヤ人を中心に150万人以上が犠牲となった悲劇の地として知られています。今回の講座では、収容者の手紙を中心に、第二次大戦以前の状況を物語る郵便物・絵葉書、アウシュヴィッツを題材とした戦後の切手などもご紹介しつつ、さまざまな角度からアウシュヴィッツを考えてみたいと思います。

 申込方法など詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、ポーランドが発行したアウシュヴィッツ解放30周年の記念切手、右側は収容者による労務風景を取り上げた戦後作成の絵葉書です) 皆様のご参加をお待ちしております。

 
 ★★★ よみうりカルチャー荻窪の講座のご案内 ★★★

 10月から毎月1回(原則第1火曜日:10月6日、11月 3日、12月1日、1月5日、2月2日、3月1日)、よみうりカルチャー荻窪(読売・日本テレビ文化センター、TEL 03-3392-8891)で下記の一般向けの教養講座を担当します。(下の青い文字をクリックしていただくと、よみうりカルチャーのサイトに飛びます)

 ・イスラム世界を知る 時間は15:30-17:00です。

 初回開催は10月6日で、途中参加やお試し見学も可能ですので、ぜひ、お気軽に遊びに来てください。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『日の本切手 美女かるた』  好評発売中! ★★★ 

        税込2160円

 4月8日付の『夕刊フジ』に書評が掲載されました!

 【出版元より】
 “日の本”の切手は美女揃い!
  ページをめくれば日本切手48人の美女たちがお目見え!
 <解説・戦後記念切手>全8巻の完成から5年。その著者・内藤陽介が、こんどは記念切手の枠にとらわれず、日本切手と“美女”の関係を縦横無尽に読み解くコラム集です。切手を“かるた”になぞらえ、いろは48文字のそれぞれで始まる48本を収録。様々なジャンルの美女切手を取り上げています。

 出版元のサイトはこちら、内容のサンプルはこちらでご覧になれます。ネット書店でのご購入は、アマゾンboox storee-honhontoYASASIA紀伊國屋書店セブンネットブックサービス丸善&ジュンク堂ヨドバシcom.楽天ブックスをご利用ください。


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