内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ノーベル物理学賞に梶田隆章氏
2015-10-07 Wed 09:51
 スウェーデン王立科学アカデミーは、きのう(6日)、今年のノーベル物理学賞を、陽子崩壊時に放出される素粒子のうちの中性微子、ニュートリノに質量があることを初めて確認した梶田隆章・東京大宇宙線研究所長と、カナダ・クイーンズ大のアーサー・マクドナルド名誉教授の2人に授与すると発表しました。日本人の授賞としては、前日(5日)の医学生理学賞の大村智・北里大特別栄誉教授に続き2日連続、物理学賞としては、昨年の赤崎勇、天野浩、中村修二(米国籍)の3氏に続き2年連続です。というわけで、きょうはこんなモノを持ってきました。(画像はクリックで拡大されます)

      神岡・風景印

 これは、岐阜県の神岡郵便局の風景印で、左下には、岐阜県飛騨市の神岡鉱山地下にある観測装置“スーパーカミオカンデ”が描かれています。ちなみに、カミオカンデの上に描かれている神岡城は、1970年、神岡鉱山を経営していた三井金属鉱業株式会社神岡鉱業所の創業100周年記念として建設されたもので、内部には、神岡鉱山の施設・鉱石などが展示、紹介されています。

 さて、スーパーカミオカンデは、東京大学宇宙線研究所によって岐阜県飛騨市神岡町(旧吉城郡)神岡鉱山内に建設されたニュートリノ検出装置で、5万トン超純水を蓄えた直径40mのタンクと、その内部に設置した1万1200本の光電子増倍管(ニュートリノが水の中の電子に衝突した後、高速で移動する電子より放出されるチェレンコフ光を検出するための装置)で構成されています。

 ニュートリノはモノを貫通する能力が高く、他の物質と反応することなく簡単に地球を抜けていってしまいますが、まれに他の物質と衝突することがあります。このまれに起こる衝突を検出することで間接的に陽子崩壊を実証するために建設されたのが、1983-96年に稼働していたカミオカンデで、今回ご紹介の風景印に描かれているスーパーカミオカンデはそれをバージョンアップさせたものとして、1996年から稼働しています。なお、カミオカンデ、スーパーカミオカンデは、いずれも地下に設置されていますが、これは、陽子崩壊時に放出されるニュートリノ以外の粒子の影響を避けるためです。

 今回、ノーベル賞を受賞した梶田氏は、1998年、スーパーカミオカンデ上空で発生して飛来するミュー型ニュートリノの数に比べて、地球内部を突き抜けて真下から飛んでくるミュー型ニュートリノの数が半分程度しかなかったことに着目し、その原因は、地球の反対側から飛んで来る間に、ミュー型ニュートリノがタウ型ニュートリノに変わる“振動”が起きたためと考えました。それまで、ニュートリノには質量はないと考えられていましたが、質量がなければ振動も生じないため、そのことによって、ニュートリノにも質量があることが確認されたというわけです。


 ★★★ トークイベント「切手に見る美女たち」のご案内 ★★★ 

 10月8日(木) 18:30-20:30 東京・飯田橋の東京ボランティアセンター(JR飯田橋駅横・ラムラ・セントラルプラザ10階)で、日本ガルテン協会主催のリレー講座に内藤が登場。『日の本切手 美女かるた』の著者として「切手に見る美女たち」と題するトークを行います。

 参加費は、ガルテン協会会員の方2000円(一般3000円)で、お茶とお菓子がつきます。詳細はこちらをご覧いただくか、NPO日本ガルテン協会(講座担当宛・電話 03‐3377-1477)までお問い合わせください。皆様のご参加をお待ちしております。  

 ★★★ 講座「アウシュヴィッツの手紙」(10月16日)のご案内 ★★★ 

     ポーランド・アウシュヴィッツ解放30年   アウシュヴィッツの労務風景

 10月16日(金) 19:00~20:30、愛知県名古屋市の栄中日文化センターで、「アウシュヴィッツの手紙」と題する講座を行います。

 第二次大戦中、ポーランド南部のアウシュヴィッツ(ポーランド語名・オシフィエンチム)は、ナチス・ドイツの強制収容所が置かれ、ユダヤ人を中心に150万人以上が犠牲となった悲劇の地として知られています。今回の講座では、収容者の手紙を中心に、第二次大戦以前の状況を物語る郵便物・絵葉書、アウシュヴィッツを題材とした戦後の切手などもご紹介しつつ、さまざまな角度からアウシュヴィッツを考えてみたいと思います。

 申込方法など詳細は、こちらをご覧ください。(画像は、ポーランドが発行したアウシュヴィッツ解放30周年の記念切手、右側は収容者による労務風景を取り上げた戦後作成の絵葉書です) 皆様のご参加をお待ちしております。


 ★★★ 内藤陽介の最新刊  『日の本切手 美女かるた』  好評発売中! ★★★ 

        税込2160円

 4月8日付の『夕刊フジ』に書評が掲載されました!

 【出版元より】
 “日の本”の切手は美女揃い!
  ページをめくれば日本切手48人の美女たちがお目見え!
 <解説・戦後記念切手>全8巻の完成から5年。その著者・内藤陽介が、こんどは記念切手の枠にとらわれず、日本切手と“美女”の関係を縦横無尽に読み解くコラム集です。切手を“かるた”になぞらえ、いろは48文字のそれぞれで始まる48本を収録。様々なジャンルの美女切手を取り上げています。

 出版元のサイトはこちら、内容のサンプルはこちらでご覧になれます。ネット書店でのご購入は、アマゾンboox storee-honhontoYASASIA紀伊國屋書店セブンネットブックサービス丸善&ジュンク堂ヨドバシcom.楽天ブックスをご利用ください。


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