内藤陽介 Yosuke NAITO
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 ケルン市街地の切手
2015-10-19 Mon 14:24
 ドイツ西部ケルンで、きのう(18日)、市長選挙の投開票が行われ、前日(17日)、ドイツ政府の難民政策への不満を持つ男に首などを刺されて重傷を負ったヘンリエッテ・レーカー候補(無所属ですが、メルケル首相の与党・キリスト教民主同盟などが支持)が当選しました。というわけで、ケルンといえば、この切手でしょうか。(画像はクリックで拡大されます)

      ドイツ・ケルン(1924)

 これは、1924年にドイツで発行されたケルン市の遠景を描く2マルク切手です。第一次大戦後のインフレを経て1924年にライヒスマルクが導入されたことを受けて発行されました。

 ケルンはライン川左岸にあるドイツ第4の都市で、紀元前38年にローマの軍営地が置かれたのが都市としての始まりになります。4世紀には司教座が置かれ、最初の大聖堂が建設されました。

 切手中央に描かれている現在の大聖堂は3代目の建物で、1248年に建設がはじまったものの、16世紀以降の宗教改革の時代に工事が途絶していましたが、1842年に建設が再開され、1880年に完成しました。大聖堂の高さ157mは、1884年に米国のワシントン記念塔(高さ169m)が完成するまで、建造物としては世界一でした。なお、画面右手に見えるホーエンツォレルン橋は1911年に開通した鉄道・街路療養の橋でしたが、第2次大戦中の空襲により破壊され、現在は1948年に再建された橋がかかっています。

 今回当選したレーカー新市長の職場となる市庁舎は大聖堂の南200mの位置(切手では画面左手)にあります。17世紀のダッチ・ルネサンス様式の建物で、19世紀から市庁舎として使用されてきましたが、第二次大戦中の1942年に破壊され、現在の建物は1953年に再建されたものです。また、現在の市庁舎から広場を挟んで南側には、14世紀にユダヤ人街に建てられたゴシック建築の旧庁舎と15世紀の時計塔があります。
 
 現在、新市長は搬送先の病院で治療を受けており、容体は快方に向かっているとのことですが、一刻も早く退院して、市庁舎に登庁できるよう、お祈りしております。


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